オイシックスnews|とくし丸「高齢者の消費者トラブル調査」事業に参画

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オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)の連結子会社である、(株)とくし丸(徳島県徳島市、新宮歩社長)は、高齢者を対象に「移動スーパーとくし丸」を展開している。そのとくし丸で販売と同時に行う「見守り活動」の取り組みが評価され、消費者庁が実施する「令和4年度 地方消費者行政に関する先進的モデル事業」に参画する。

昨今、高齢者・障がい者の消費者被害が社会課題となっている。消費生活相談件数の推移を見ると、1980年代半ばに、年間10万件程度であったものが、現在では年間約90~100万件程度に増大し、高止まりの状況が続いている。高齢者のいる家に電話をして商品を契約させる「電話勧誘販売」や、業者が家に来て商品やサービスを契約させる「訪問販売」のトラブルに巻き込まれ、被害にあうケースが後を絶たない。

高齢者(65歳以上)に関する相談は全体の約35%で、65歳以上の高齢者に関する消費生活相談件数は 2018年が約35.6万件で、この10年間で最も多くなった。また、実際に支払った平均金額は 65歳以上では約90万円に上り、65歳未満の約3倍に達している。

「令和4年度 地方消費者行政に関する先進的モデル事業」の実施概要は以下の通り。
2022年5月~2023年2月の期間、同じくこの事業を受託した(株)船井総合研究所(大阪府大阪市、真貝大介代表)とともに、消費者トラブルに関するヒアリング調査を行い、注意喚起を呼びかける。

実施エリアは東京都と鹿児島県で、丸正総本店(東京都新宿区)とグリーンストア(鹿児島県奄美市)の「移動スーパーとくし丸」それぞれ2台ずつが担う。

この事業を実施するにあたって、販売員は、消費者問題の専⾨家から「昨今の消費者問題の動向」「典型的な消費者問題の事例」などを座学で学び、消費者トラブルの発⾒につなげるための知識・ノウハウを習得するとともに、「実際の⾒守り活動においての進め⽅・注意点」の具体的な⽅法についてもレクチャーを受けている。

「過去・現在の詐欺被害や消費者トラブルがなかったか?」「電話や訪問による怪しい人物からのコンタクトがなかったか?」などについて、買物の際に販売員が対面でヒアリング調査する。悪質商法に関わる事例を集約し、とくし丸本部から自治体へ最新の情報を提供する。

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