ヤオコーnews|小川町でコミュニティナース開始/新たな形の地域活動
(株)ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)は4月から埼玉県小川町でコミュニティナース活動をスタートする。
コミュニティナース活動とは、病院の外で地域住民の生活導線に入りこみ、日常の暮らしの中で健康づくりや疾病の早期発見・予防につなげるコミュニティナーシングの概念をもとに、地域との関わりを重視・発展させた地域活動。(株)CNC(島根県雲南市、矢田明子社長)との協働で行う。
小川町はヤオコー創業の地。1890年、食料品店「八百幸商店」を開業したのが始まり。1972年にヤオコー小川ショッピングセンターを開店し、チェーン展開を本格的にスタートした。今もなお、ヤオコー小川ショッピングセンターは地域コミュニティの一つの役割を担っている。
一方で、現在の小川町は、時とともに日本の社会課題である高齢化、人口減少が著しい課題先進地域となっている。ヤオコーは、CNCがこれまでの実践で培ってきた 「人とまちを元気にする」コミュニティナーシングの視点を共有しながら、地域にすでにある関係性や生活者の潜在力について、探究活動を通じて、小川町の住民の健康増進と地域の活性化に貢献していく。
具体的な活動としては、CNCに所属するコミュニティナースが小川町のさまざまな地域コミュニティに加わり、住民とつながり、日々の暮らしが明るく元気になるよう働きかける。
川野社長は活動開始に先立って、CNCの拠点である島根県雲南市を訪れた。小川町に似て高齢化が進む地域ながら、「CNCの活動に新しい地域貢献の形を見たように思った」という。
また、社内からは活動内容や、事業へのインパクトに関する質問が、相次いだ。川野社長は「『創業の地への恩返し』を強調しました。スーパーマーケットは人が集まる場所で、街のコミュニティ機能ともいえます。地域活性化は、事業にもポジティブなインパクトをもたらす」と説明をした。
さらに「小川町以外のエリアでも展開が考えられます。また、同じように人口減少に悩む地域の他のスーパーマーケットにも紹介できるはず」
こうした説明を重ねることで、社内からも賛同の声が上がるようになったという。