やまやnews|酒販事業好調で年商1690億円1%・経常利益43%の増収増益
(株)やまや(宮城県仙台市、山内英靖社長)が、2018年3月期連結業績を発表した。
売上高1689億6000万円(前年同期比1.0%増)、営業利益74億1100万円(41.0%増)、経常利益75億円(42.9%増)の増収増益。減損損失を酒販事業で1億7800万円、外食事業で2億3400万円計上したことなどで、当期純利益は33億9300万円(93.6%増)の2倍増となった。
営業利益率4.4%、経常利益4.4%。
酒販事業は、売上高1235億4700万円(1.8%増)、営業利益44億8900万円(94.8%増)の増収増益。酒販業界では、6月の改正酒税法が施行され、卸売り価格が切り上げられた。その値上がり前に駆け込み需要が発生した。施行後は、一部商品の販売価格見直しが行なわれたが、大幅な仮需反動減に至らなかった。最需要期の年末年始は、既存店、全店ともに昨年実績を超え、好調を維持した。
7店舗を新規出店。改装は、屋号変更21店舗など40店舗で実施した。一方で、13店舗を閉店し、酒販事業の総店舗数は328店舗。
外食事業は、売上高467億6100円(0.8%減)、営業利益29億1500万円(2.1%減)の減収減益。売上全体は堅調に推移したが、節約志向・選別志向や競争の激化が影響した。4月にワインやシャンパンだけを扱うレストランバー業態を取得。6月にはマルシェ(株)と資本業務提携した。また8月には居酒屋業態としては初めて「dポイント」を導入した。12月からはオムライス・ハンバーグを主力メニューとする66洋食事業部を稼動させた。
外食事業の総店舗数は、直営348店舗、コントラクト(委託契約)91店舗、フランチャイズ279店舗、グループ店舗31店舗の749店舗(11店舗増)。
グループ全体の店舗数は、1077店。
2019年3月期は、売上高1700億円(0.6%増)、営業利益74億円(0.1%増)、経常利益75億円(0.1%増)、期純利益34億円(0.2%増)を見込む。