髙島屋news|第3Q 営業収益6596億円1.6%増・経常利益6.1%減
(株)髙島屋(大阪府大阪市、木本茂社長)が2019年2月期の第3四半期の連結決算を発表した。
2018年3月1日~11月30日までの9カ月の営業収益は6595億9500万円(前年同期比1.6%増)、営業利益193億8300万円(10.7%減)、経常利益228億7700万円(6.1%減)、四半期純利益114億3800万円(21.0%減)と増収減益だ。
営業利益率は2.9%、経常利益率は3.5%。
主力の百貨店業は営業収益が5735億0300万円(1.1%増)、営業利益は62億0600万円(23.2%減)と増収減益。
関東地区では日本橋店を日本橋髙島屋S.C.開業に伴って改装したほか、10月には立川店が立川髙島屋S.C.としてリニューアルされている。
関西地区では、京都店が9月にフロア改装を実施し、ウエルネスやリラックスをテーマとしたライフスタイル提案型売場「ウェルビー ラボ」を新設した。10月には大阪店が地階西ゾーンを増床改装している。
これらの改装投資が膨らみ、最終減益となった。
商品政策では、百貨店の強みを生かした編集力による売場づくりを進めた。とくに婦人靴売場では、顧客を待たせない接客を目指して、RFIDタグによる在庫管理の仕組みを導入している。日本橋店を始め、大型5店と玉川店、柏店でエリア最大規模の「シューワールド」をリニューアルオープンさせている。また化粧品売場の改装では、施術・体験サービスを加えて次世代ビューティーサロン「ベルサンパティック」を、6月の横浜店に続いて日本橋店にも導入した。
インバウンド消費は引き続き好調で、高額品や化粧品が伸び、免税売上高はグループ全体で3割増の469億円。その対策とモバイル決済への対応を強化している。
海外事業は、シンガポール髙島屋、上海髙島屋、ホーチミン髙島屋は増収だ。新たに11月にタイ・バンコクのサイアム髙島屋を開設している。
髙島屋ではデジタル技術を活用して、グループ経営を抜本的に見直す「グループ変革プロジェクト」を進めている。またグループ総合戦略である「まちづくり戦略」に基づき、今年9月には、新たな象徴である「日本橋髙島屋S.C.」を開業させた。2019年3月にはいよいよ全館グランドオープンする。