イオン九州news|第3Q売上高3.3%減・豪雨&天候不順で経常赤字25億円
イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)の2019年2月期第3四半期業績は厳しい。
衣料品やアウトドア用品を中心に天候不順の影響を受けたことや、「平成30年7月豪雨」により総合小売事業(GMS、スーパーセンター)1店舗、ホームセンター事業1店舗、その他事業1店舗が被災し、営業を休止した。そのため営業収益は、1650億4200万円(前年同期比96.7%)の減収だ。
営業収益の減少を販管費1.3ポイントの削減でもカバーできず、営業損失は26億6400万円(前年同期は16億9200万円の損失)、経常損失は24億9800万円(前年同期は11億8400万円の損失)、四半期純損失は18億500万円(前年同期は9億6200万円の損失)と損失は拡がった。
総合小売事業の店舗数は、前期末と同じ52店舗で売上高は1363億2500万円(前年同期比97.1%)。食料品・日用品の値下げを7月に約300品目、9月に約110品目行って、集客に努めた。eコマースでは取り寄せのできる「タッチゲット」サービスの掲載商品が8600品目にまで拡大している。また3月に運用を開始した「イオン九州公式アプリ」は、11月末時点で20万ダウンロードを超える。ただ、夏場以降も気温が高い日が続いたため秋冬商品の需要が弱く、なかでも衣料品やアウトドア用品、寝具などの売上げが伸び悩んだ。
ホームセンター事業の店舗数は35店舗で売上高は137億1000万円(95.4%)。メーカーとの共同開発商品は、11月末で1000品目にまで増えている。「平成30年7月豪雨」で被災したホームワイド小郡店(福岡県小郡市)を9月20日に閉鎖して、跡地を什器備品管理センターにしている。
ワイドマート7店舗、イオンバイク19店舗を展開するその他事業の売上高は27億5000万円(前年同期比89.7%)。