PPIHnews|3月既存店ドン・キホーテ12.1%減、ユニー1.8%増の明暗

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が(株)ドン・キホーテ、ユニー(株)の3月業績を報告した。新型コロナウイルスが販売に影響したことに加えて、休日が1日少なかったことで、グループの国内リテール5社合計の既存店売上高は、前年同月比5.3%減となった。

ドン・キホーテの既存315店舗の売上高は87.9%。客単価8.2%減、客数も4.2%減となった。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、衛生用品や食品、日用消耗品などの生活必需品が牽引した。一方で、前年同月に10%超を占めていた免税売上高は、訪日客数が大幅に減少したことで、大きく下回った。

「家電製品」部⾨は、花粉対策やコロナ対策もあって空気清浄機などの季節家電の売上げが大きく伸びた。「⽇⽤雑貨品」部⾨は、紙製品や洗剤、ハンドソープや除菌グッズなどの感染防止商材が好調だった。「⾷品」部⾨は、缶詰やパックライス、レトルト食品などの加工食品や冷凍食品、ヨーグルトや卵など日配品と、保存性の高い商品群が伸長した。一方で、「時計・ファッション⽤品」部門は衣料品やキャリーケースなどのカバン類が苦戦した。「スポーツ・レジャー⽤品」部門は、休校措置の影響でボードゲームやジグソーパズルなどの玩具類が堅調だった。

ユニーの3月は、既存148店舗の売上げが前年同日⽐101.8%と前年同月を上回った。客数は2.2%減だが、客単価が4.1%と伸びた。

「衣料品」部門は、外出自粛の影響により、春物商品や入学・卒業にかかわる商品は苦戦したが、ホームウェアやパジャマなどが伸長した。「住居関連品」部門はドン・キホーテ同様、空間除菌グッズやハンドソープなどの感染予防商品、ティッシュなどの紙製品、ゲームソフトやジグソーパズルなどの玩具が好調だった。「食品」部門は、巣ごもり需要の増加で、缶詰やカップ麺、パスタ、米などが大きく伸長した。また、学校休校の影響で、牛乳や菓子パンなどの売上げも好調だった。

PPIHグループの4月の出店は、3日(金)に「MEGAドン・キホーテ鹿屋店(鹿児島県鹿屋市)」、23日(木)に「ドン・キホーテ福島店(福島県福島市)」、24日(金)に「ドン・キホーテ福岡鞍手店(福岡県鞍手郡)」3店舗。またUDリテール(株)が4月中旬に「アピタ富士吉原店」(静岡県富士市)と「アピタ魚津店」(富山県魚津市)をユニー・ドンキのダブルネーム店として改装・出店する。

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