ココカラファインnews|年商4039億円0.8%増・経常利益2.6%増
(株)ココカラファイン(神奈川県横浜市、塚本厚志社長)の2020年3月期は、売上高が4038億7500万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は133億3600万円(3.3%増)、経常利益は156億2600万円(2.6%増)、当期純利益82億7000万円(9.7%減)となった。
営業利益率3.3%、経常利益率3.9%。
ココカラファインにとって中心的なセグメントである「ドラッグストア・調剤事業」は、売上高が4006億4500万円(0.8%増)、セグメント利益は132億5900万円(3.2%増)。ドラッグ事業は、天候不順による季節商材の売上げ不振や消費税率引き上げによる消費マインドの低下、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による消費行動の変化、化粧品など高付加価値商品の落ち込み、訪日外国人の減少もあって厳しい状況が続いた。しかしIT活用による業務の合理化、効率化といった生産性向上を図って収益の確保に努めた。
調剤事業は、2019年の診療報酬改定への対応が進み、ジェネリック使用率も向上するなど収益は改善した。また、地域連携などの取り組みも進み、健康サポート薬局は54店舗となった。健康サポート薬局とは、厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局で、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関すること、介護や食事・栄養摂取に関することまで相談できる薬局を言う。
ドラッグストア・調剤事業の商品別売上高は、医薬品が1157億3400万円(3.8%増)、化粧品が1057億8100万円(2.1%減)、健康食品が102億4300万円(6.1%減)、衛生品424億4900万円(5.4%増)、日用雑貨493億3700万円(3.2%増)、食品400億7400万円(1.2%増)。新型コロナウイルスによる影響から、、日用雑貨カテゴリーの台所洗剤や家庭紙、衛生品カテゴリーのマスク、食品カテゴリーのインスタント食品などの売上げが大幅に増加し、カテゴリーの年間実績を押し上げた。
48店舗を新規出店し、57店舗を退店した。改装は34店舗で実施した。3月末の店舗数は1345店舗。調剤取り扱い店舗は314店舗。
「介護事業」の売上高32億5400万円(2.8%増)、セグメント利益は5900万円(21.5%増)。
ココカラファインは2020年1月31日に(株)マツモトキヨシホールディングスと経営統合を見据え資本業務提携契約を結んだ。これに基づき、商品の共同開発・共同仕入れなどの取り組みを進めている。また引き続き人口が集中する東名阪、三大都市圏を中心に出店を強化し、ドミナント化を図っていく方針だ。