7月百貨店売上速報|感染拡大から既存店売上高6月より悪化/客足伸びず

主要百貨店4社の7月の売上高速報が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比70.9%。大丸松坂屋百貨店は75.1%、阪急阪神百貨店は85.8%、高島屋は79.5%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、杉江俊彦社長)の既存店は前年同月比70.9%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比68.6%、日本橋本店店頭売上げは83.0%となった。

コロナ感染拡大傾向もあって客数が減少し、売上高は6月の77.5%を下回った。カテゴリーでは、室内でより快適に豊かに暮らしたい消費傾向から、家具インテリアや食品(生鮮・惣菜・菓子)は堅調に推移した。大都市圏や東京都心店舗では、宝飾時計やラグジュアリーブランドのハンドバッグといった高額品への関心が高まってきている。

一方、首都圏三越伊勢丹では、三越伊勢丹オンライン(EC)が前年比約1.4倍と引き続き好調で、ワインなどの酒類やハンドバッグ・財布が人気だった。また、「マイバッグ」「洋菓子関連」販促企画が好調だった。東京都心の店舗を中心に、一部の婦人ファッション(衣料やアクセサリー)ではオンライン接客がスタートしている。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)の(株)大丸松坂屋百貨店は、前年同月比75.1%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では74.1%。3密回避の目的でセールを分散開催したことや、外出を控える傾向が強まったことで客数が減少し、衣料品を中心に苦戦した。一方で、ラグジュアリーや宝飾品などは健闘した。

エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の既存店売上高は、前年比85.8%。阪急本店が前年比74.0%、阪神梅田本店が65.9%だった。1日から都心店の閉店時間を20時、15日からは開店時間を10時に戻し、ほぼ全店通常の営業時間となった。ただし、集客につながる催事や販促施策については3密回避の観点から自粛を継続した。都心店の売上高前年比73%に対し郊外店は85%の復調している。年配層やファミリー層を中心に都心の混雑を避け、自宅近くの店舗で買物をする傾向が目立っている。郊外店の食品は前年比97%と堅調だった。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の7月度店頭売上高は、高島屋単体の12店舗が79.5%、また国内百貨店子会社3社は79.8%減となり、全体では前年同月比80.4%。7月は、免税売上高の大幅な減少に加え、引き続き外出を控える傾向や天候不順、夏セール前倒し開催の影響などから、前年実績を下回った。港南台店は、閉店セールの効果により122.4%と前年を上回った。

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