イオンモールnews|第2Q営業収益1261億円21.7%減・純損失109億円

イオンモール(株)(千葉市美浜区、岩村康次社長)の第2四半期連結累計期間(3月1日~8月31日)の経営成績は、営業収益が1260億5000万円(対前年同期比78.3%)、営業利益は117億6000万円(40.3%)、経常利益は89億8300万円(35.7%)となり、四半期は108億6500万円の純損失となった(前第2四半期連結累計期間は170億4300万円の利益)。

新型コロナウイルス感染症から国内・海外ともに施設の閉鎖を余儀なくされ、その影響は大きかった。一時休業期間中の固定費など、新型コロナウイルス感染症による損失として164億7500万円を特別損失に計上している。

営業利益率は9.3%、経常利益率は7.1%。

国内の営業収益は1074億1400万円(対前年同期比78.5%)、営業利益は111億1500万円(同44.7%)。緊急事態宣言発令を受け、4月18日からは全165施設を臨時休業した。緊急事態解除後は順次営業を再開、5月28日には全施設が営業再開となったが、国内既存83モールの専門店売上げは、前期比83.2%と、影響は大きかった。

6月度はキャッシュレス還元キャンペーン終了に伴う駆け込み需要等により前期比88.0%と伸びたが、7月中旬以降に再び新型症拡大の兆候が見られたことで7月度は前期比83.1%、8月度は前期比78.6%と低迷した。直近9月度(速報)は前期比80.6%と小幅の回復だが、飲食、アミューズメント、シネマは大幅に改善しつつある。

今冬にイオンモール上尾(埼玉県)のオープンを予定している。

海外の第2四半期連結累計期間は1月~6月。営業収益は186億3500万円(対前年同期比77.1%)、営業利益にいたっては6億3200万円と85.5%減の対前年比14.5%。ただし中国・アセアン各国は営業再開もあって業績は回復基調にある。

中国の営業収益は127億2100万円(対前年同期比71.5%)、営業損失は4億9100万円(前第2四半期連結累計期間は30億0600万円の営業利益)。1月から2月中旬にかけて、中国で展開する全21モール中、最大11モールを臨時休業したが、段階的に営業を再開し、日本よりも早く4月1日には全21モールの専門店営業を再開。中国既存19モールの専門店売上げは、4月のモール営業再開以降、順調に回復し、8月度は99.6%とほぼ前期並みまで回復した。

アセアンの営業収益は59億1400万円(対前年同期比93.0%)、営業利益は11億2300万円(83.5%)。ベトナムでは、政府の規制により3月28日から4モールの専門店営業を臨時休業したが、4月24日に全5モールでの営業を再開している。カンボジアでは、既存2モールの営業時間を短縮した。6月に通常の営業時間に戻し、8月には休業していたシネマも営業を再開し、既存2モールの専門店売上げは前期並みまで回復した。インドネシアでは、3月31日から既存2モールの専門店営業を臨時休業したが、6月15日に営業を再開。しかし、新型コロナ感染者の増加を受け、大規模社会制限が継続されたことから既存2モールは来店客数が前年比で半減という厳しい状況にある。

今年度はアセアンで、ベトナム1モール、インドネシア1モールの計2モールのオープンを計画している。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧