やまやnews|第3Q売上高1174億円10%減の大幅減益/外食事業が不振
(株)やまや(宮城県仙台市、山内英靖会長)の2021年3月期第3四半期は、売上高1174億4100万円(前年同期比10.2%減)、営業利益5100万円(98.9%減)、経常利益13億2100万円(69.1%減)、四半期純損失72億9300万円と減収減益だ。四半期純損失はやまやの連結子会社であるチムニー(株)に係るのれんの減損損失を64億0200万円計上したことなど94億円の特別損失があっためである。
営業利益率0.04%、経常利益率1.1%。
酒販事業における売上高は1049億9300万円(11.5%増)、営業利益は52億3300万円( 53.6%増)と好調に推移した。
10月からのビール類の増税を前にして9月に仮需が生じ、10月はその反動があったが、前年10月の消費増税の反動よりも小さなもので済んだ。巣ごもり需要が定着したことで、本格的な商品への需要が伸長した。やまやでは、専門店としての品揃えの拡充に努めてきたことから、中価格帯の商品の販売強化につなげることができた。また、インターネットで事前に注文して、車で来店して受け取る「やまやドライブ」を全店舗で展開したことも功を奏した。
新規出店として7店を開店した。これにより、2020年12月末における酒販事業の総店舗数は340店(前年同期比8店増)。
一方、外食事業は苦戦した。売上高は129億6600万円(65.7%減)、営業損失は51億9100万円(前年 同期は営業利益7億5700万円)。
外食事業では、10月にはGo Toイート事業の影響もあって客数が回復しつつあったが、 新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う外出自粛や、自治体からの度重なる営業時間短縮要請から、忘年会をはじめとする宴会の需要が消失し、きわめて厳しい結果となった。
2020年12月末の飲食直営店は428店(前年同期比99店減)、飲食FC店は381店(同69店減)となり、飲食店の総店舗数は809店(同168店減)。