関西スーパーnews|年商1309億3.8%増/3カ年中計最終年は増収増益

(株)関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市、福谷耕治社長)が2021年3月期の本決算を発表した。

営業収益1309億4000万円(前年同期比3.8%増)、営業利益27億3100万円(21.2%増)、経常利益30億8600万円(19.5%増)、当期純利益20億0500万円(19.2%増)と増収増益だ。

営業利益率は2.1%、経常利益率が2.4%。

当期が3カ年中期経営計画の最終年度だった関西スーパーは、「健康経営」「生産性向上」「教育」を3つの柱に掲げ、お客・従業員・地域とともに環境問題への取組みや社会貢献を通じて問題解決を行う「トータルソリューション型スーパーマーケット」の実現に取り組んできた。

「健康経営」では、健康増進法改正に伴う受動喫煙防止の啓発や、希望する従業員に対して大腸がんの早期発見を目的とした便潜血検査を実施するなど、これまでの取組みが評価され、経済産業省が推奨する「健康経営優良法人2021」に認定された。また、雇用制度を変更し、パート従業員の継続雇用を最長75歳まで延長した。

「生産性向上」では、フィールドワークによる作業効率向上、ハードの導入による作業合理化、システム 投入による作業種類数の削減、神戸赤松台センター活用による店舗作業削減に取り組んだ。ハードの導入では、AI機能付「フライヤーリフター」の導入を50店舗へ拡大した。神戸赤松台センターでは惣菜の新規商品開発を推進。(株)阪急フードプロセスの国内産若鶏ノントレー商品の取り扱いを28店舗へ拡大、国内産豚肉の取り扱いを18店舗で開始することで、店舗作業を削減した。

「教育」では、新入社員の知識修得と不安解消、職場への定着化を目的とした「新入社員教育プログラム」 を実施。また、従業員の接客力向上を図るため、青果担当社員を対象とした「ベジタブル&フルーツアドバイザー」資格を142名が取得、「サービス介助士」資格を233名、惣菜や衛生・表示に関する知識を取得した「デリカアドバイザー」資格を183名が取得、食品に関する基礎から専門知識を修得した「惣菜管理士2級および3級」資格を37名が取得した。

当期の店舗新設は、2020年11月に富田林駅前店(大阪府富田林市)をオープンし、大阪南部エリアのドミナント強化を図った。2021年3月には下坂部店(兵庫県尼崎市)を閉鎖した。

店舗改装は、2020年4月にセルバ店(神戸市東灘区)、8月に駅前店(兵庫県伊丹市)、9月にフェスタ立花店(兵庫県尼崎市)、2021年1月に豊中南店(大阪府豊中市)、3月に旭ヶ丘店(大阪府八尾市)、南江口店(大阪市東淀川区)をリニューアルオープンした。

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