リテールパートナーズnews|第1Q営業収益4.6%・経常利益50.3%の減収減益
(株)リテールパートナーズ(山口県防府市、田中康男社長)が2022年2月期第1四半期の決算を発表した。
3月~5月の業績は、営業収益598億6600万円(前年同期比4.6%減)、営業利益13億3800万円(54.5%減)、経常利益15億5400万円(50.3%減)、四半期純利益9億8400万円(57.6%減)と減収減益となった。
営業利益率2.2%、経常利益率2.6%。
リテールパートナーズはスーパーマーケットの(株)丸久、(株)マルミヤストア、(株)マルキョウの3事業会社を傘下に擁する持ち株会社。
中心的事業であるスーパーマーケットの営業収益は548億6200万円(5.1%減)、営業利益は13億4000万円(52.9%減)。
丸久は 2020年10月に新設した丸久プロセスセンターの稼働を開始し、店舗の省力化・省人化による店舗運営の効率化をはかった。また、施設・設備を刷新し、フードディフェンス(食品防御)を強化した。4月に開設したアルク八幡西店(北九州市八幡西区)では、アルク到津店(北九州市小倉北区)に続いて、(株)Retail AIが開発したレジ機能付きショッピングカートの運用を開始し、店舗におけるDX戦略を前面に打ち出した。1月に閉鎖したピクロス田布施店(山口県田布施町)では、店舗の建て替えを実施し、3月に丸久田布施店として屋号を変更し開店した。丸久の店舗数は「アルク」の44店舗を含めて88店舗となっている。
マルミヤストアはさらなる事業拡大のため、3月に(株)小野商店(大分県宇佐市)からスーパーマーケット2店舗の事業譲渡を受けた。また、同じく3月に(株)戸村精肉本店(宮崎県日南市)の株式を取得し、同社および(株)戸村フーズを連結子会社とした。宮崎県日南市へは初進出となり、南九州におけるドミナント化による経営基盤の強化を見込んでいる。マルミヤストアは44店舗、新鮮マーケットは14店舗、戸村精肉本店は4店舗。
子会社の(株)新鮮マーケットは、「大分県内における生鮮特化型スーパーマーケットNO.1」を合言葉に、固定日の販売点数増加に継続して挑戦している。経費面においても、冷蔵多段ケースの照明をLED照明に変更するなどコスト削減に取り組んでいる。
マルキョウは仕入れ、販売、商品力強化や売場拡大による生鮮強化型の店づくりと、店長を中心とした店舗完結型経営による店舗力の強化を目指す。3月に空港通り豊店(福岡市博多区)をリニューアルし、4月に杷木店(福岡県朝倉市)の改装を実施した。店舗数は85店。
その結果、5月末時点のリテールパートナーズのスーパーマーケット事業の店舗数は235店となっている。
(株)アタックスマートが担うディスカウント事業は、営業収益が50億1000万円(0.7%増)、営業利益は5400万円(65.3%減)。九州エリアにおけるドミナント戦略とEDLP(エブリデイ・ロープライス)による価格戦略を柱にする。5月にアタックスサエラ店(熊本県甲佐町)を新設して、店舗数は32店。