ABCマートnews|第3Q売上高1806億円12.6%増・経常利益29%増

(株)エー・ビー・シー・マート(東京都渋谷区、野口実社長)の2022年2月期第3四半期は、売上高が1805億7100万円(前年同期比12.6%増)、営業利益198億4500万円(33.5%増)、経常利益204億7500万円(29.1%増)、四半期純利益143億9400万円(40.0%増)。通常営業の店舗が大幅に増えたこと、昨年実施したセールを控えてプロパー販売を強化したことで売上げは伸長した。また効率的な店舗運営と経費の削減に努めたことで利益面も大幅に改善した。

営業利益率11.0%、経常利益率11.3%。

デジタルコマースの強化、「GRAND STAGE」と複合業態店舗の拡大、スポーツシューズやスポーツアパレルを含めたライフスタイルカジュアルの拡充に対応してきた。国内外合わせて34店舗、累計期間で64店舗を新規出店した。11月末のグループの店舗数は1409店舗。

国内事業の売上高は1258億8100万円(12.9%増)、セグメント利益は178億600万円(28.2%増)。若年層をターゲットとしたSNSによるデジタル広告配信や著名アーティストや著名企業とのコラボレーションやナショナルブランドの限定商品の販売に注力した。今年のファッショントレンドのスポーツサンダルは、前年同期比約2.5割増と好調だった。ビジネスシューズやレザーカジュアルは、緊急事態宣言の解除を機に外出が増えたことでオフィス需要やアウトドア需要が増して復調した。

IT戦略では、顧客がどのチャネルからでも的確な情報を得られるようにするために、店頭、eコマース、スマホアプリなどから、商品・在庫・顧客・ポイント・受注出荷といった一元化された情報にアクセスできるような環境の構築を進めている。上期までに、ポイント、在庫情報、商品情報、顧客情報の連携を完了し、下期は受注出荷システムと店頭デジタルフロントシステムの構築を目指す。

既存店活性化では、「GRAND STAGE」や「ABC-MART SPORTS」への業態変更と2バナー以上の複合業態への転換を伴う増床改装を実施。国内店舗数は1059店舗。

海外事業の売上高は552億9700万円(11.4%増)、セグメント利益は20億0500万円(114.3%増)。海外店舗数は、韓国282店、台湾61店、米国7店の計350店。

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