ナフコnews|年商2065億円11.9%減・経常利益33.5%減
(株)ナフコ(福岡県北九州市、石田卓巳社長)の2022年3月期が本決算を発表した。
売上高が2065億4900万円、営業利益120億0200万円、経常利益125億7200万円、当期純利益79億6100万円。同社は今期期首より「収益認識に関する会計基準」を適用しているため前年同期との比較はしていないが、実績値を単純に比較した場合の増減率では、売上高は前年比11.9%減、営業利益は34.1%減、経常利益は33.5%減、当期純利益は同31.9%減となる。
営業利益率は5.8%、経常利益率6.1%。
営業概況は、前期の新型コロナウイルス感染症対策商品特需などの反動減により生活用品などが伸び悩んだものの、園芸やエクステリア、アウトドア用品などは堅調に推移した。
セグメント別でみていく。
「資材・DIY・園芸用品」は売上高951億2300万円(9.5%減)、売上総利益341億9800万円(9.8%減)、売上総利益率36.0%。前期の大型台風の影響により資材およびDIYが反動減となったが、園芸用品が堅調に推移した。
「生活用品」は売上高520億0300万円(16.4%減)、売上総利益152億8300万円(15.9%減)、売上総利益率29.4%。コロナ対策商品の特需の落ち着きに加え、暖冬で季節用品が低迷したため、厳しい結果となった。一方で、アウトドア用品はキャンプ用品を中心に好調に推移した。
「家具・ホームファッション用品」は売上高414億8500万円(12.7%減)、売上総利益169億9700万円(9.1%減)、売上総利益率41.0%。ベッド部門は好調に推移したが、在宅勤務等で需要が増したデスクやチェアーなどが低迷した。
「その他」では灯油部門は堅調に推移しましたが、灯油を除く商品が前期の反動減により、厳しい結果となった。売上高179億3600万円(9.2%減)、売上総利益53億3000万円(10.7%減)、売上総利益率29.7%。
店舗展開は、新規出店4店舗、改装2店舗、増床2店舗を実施した。また既存店の見直しで、2店舗を閉鎖した。これにより期末店舗数は359店舗となった。同社は鹿児島県から宮城県まで34府県に展開する。
なお、2023年3月期の業績予想は、売上高2081億円(0.8%増)、営業利益128億円(6.6%増)、経常利益132億円(5.0%増)、当期純利益80億円(0.5%増)を見込む。