千趣会news|第1Q売上高120億円/基幹システムのトラブルで赤字決算

(株)千趣会(大阪府大阪市、梶原健司社長)が2022年12月期の第1四半期決算を発表した。

2022年1月1日~2022年3月31日の連結業績は、売上高120億0900万円(前年同期は186億5500万円)、営業損失27億9400万円(前年同期は3億8800万円の営業損失)、経常損失27億2700万円(前年同期は3億7300万円の経常損失)、四半期純損失27億2800万円(前年同期は2億9000万円の四半期純損失)の赤字決算だ。

同社は今期の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用している。2022年12月期第1四半期に係る各数値については収益認識会計基準等を適用した後の数値となっているため、前年同期との増減額および増減率は記載していない。

同社グループは、今年1月に基幹システムのリプレイスを実行した。このリプレイスは、複雑化したシステムと業務の刷新・BPRを行い、さまざまな変化への対応力を向上させることを目的とし、事前に相当の時間と工数をかけて準備を行ったが、新システム稼働後に注文を正しく受け付けできない、予定通りに商品を届けられないなどの事象が発生した。また、これに起因してコールセンターへの問い合わせが集中するなど、通常の営業活動に支障をきたす状態となった。

カタログおよびインターネットを中心とする「通信販売事業」は売上高103億0900万円(前年同期は153億3700万円)、営業損失28億7900万円(前年同期は5億3100万円の営業利益)。

今年1月に実行した基幹システムのリプレイスにトラブルが発生した。この影響により、顧客対応を優先するため販売促進策の実施を見合わせ通常の営業活動を縮小したことで、同社グループの中核事業である通信販売事業のベルメゾンの売上高が前年同期を大きく下回り減収減益となった。

法人向けの商品・サービスを提供する「法人事業」の売上高は11億3100万円(前年同期は10億6500万円)、営業利益は5500万円(前年同期は1億0900万円の営業利益)。
新型コロナウイルスの変異株(オミクロン)の急速な感染拡大により、検査キット等のコロナ関連商品のノベルティ利用が拡大し増収となったが、原価率が高い商品の販売量が増え減益となった。

ベルメゾン会員を対象とした保険選びサポートを行う「保険事業」は売上高8700万円(前年同期は7100万円)、営業利益2600万円(前年同期は1300万円の営業利益)。

子育て支援事業、化粧品製造販売事業等を行う「その他の事業」は売上高4億8100万円(前年同期は4億4700万円)、営業利益300万円(前年同期は300万円の営業利益)。

2021年3月31日付で同社の連結子会社であった(株)ディアーズ・ブレインおよび(株)プラネットワークの全株式を譲渡したことに伴い、両社の100%子会社(千趣会の孫会社)である(株)ワンダーステージを連結の範囲から除外し、千趣会グループとしての事業運営を取りやめた。そのため、当第1四半期連結累計期間からブライダル事業の概況は記載していない。

通期は、売上高680億円(7.0%減)、営業損失42億円、営業損失41億円、当期純損失40億円を見込む。

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