ノジマnews|第1Q売上高1355億円2.1%減・経常利益4.7%増の減収増益

(株)ノジマ(神奈川県横浜市、野島廣司社長)が2023年3月期の第1四半期決算を発表した。

4月1日~6月30日の業績は、売上高1355億9800万円(前年同期比2.1%減)、営業利益82億0200万円(5.6%増)、経常利益92億1100万円(4.7%増)、EBITDA(経常利益+支払利息+社債利息+減価償却費+のれん償却額-持分法による投資利益)が136億8200万円(6.0%増)、四半期純利益61億3000万円(1.7%増)だった。

営業利益率6.0%、経常利益率6.8%。

ノジマの中心的事業であるデジタル家電専門店運営事業の売上高は616億0700万円(2.5%増)、経常利益は45億3600万円(7.9%減)。梅雨明け後の猛暑により気温が高い日が続いたことから、冷蔵庫や洗濯機の販売が好調に推移した。一方で、商品供給不足の影響を受けた調理家電や、東京オリンピック開催による特需が前年にあったテレビは、前年比でやや低調となった。

キャリアショップ運営事業の売上高は430億8000万円(6.7%減)、経常利益は15億7000万円(9.6%増)。各通信事業者による格安プランが普及し、オンライン販売へのシフトが進んだ結果、手数料収入の減少に加え、代理店はこれまで以上に質の高い店舗運営が求められている。このような状況下、お客の困りごとから安心・安全につながるセキュリティ関連サービスなど、最適なコンサルティングを行った。

インターネット事業の売上高は176億5200万円(12.4%減)、経常利益は19億3900万円(6.0%増)。生活に不可欠なインフラである超高速ブロードバンドサービスの利用が増加するなか、グループ店舗でも NTT東日本やNTT西日本が提供するフレッツ光のサービス「@nifty 光」やセキュリティサービスの案内をすることで、グループシナジーを発揮した。また、(株)セシールについては、引き続き事業構造の見直しを進め、選択と集中を実施し、お客に喜ばれる商品の開発に取り組んだ。

海外事業の売上高は119億3600万円(14.3%増)、経常利益は7億4000万円(63.6%増)。年初より新型コロナ感染症のピークアウトが続き、新規感染者数は減少傾向が続いた。それに伴い、各国で入国制限の緩和・解除によって海外からの入国者が流入し、商業施設等への入館規制も緩和され、徐々に経済活動が回復してきた。このような状況下、さらなる接客の質の向上に向けて人材の育成に取り組んだ。

デジタル家電専門店運営事業では、デジタル家電専門店7店舗を新規出店、1店舗を閉店して211店舗となり、通信専門店21店舗と合わせて232店舗となった。キャリアショップ運営事業では、直営店・FC店を合わせて変動はなく、585店舗だった。海外事業では2店舗を新規出店、1店舗を閉店して66店舗となった。6月末時点の店舗数はFC店を含め883店舗。

通期は、売上高5650億円(±0%)、営業利益340億円(2.5%増)、経常利益365億円(1.7%増)を見込む。

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