セブン&アイnews | 第2Q営業収益55%増・経常26%増/米国コンビニの貢献大

セブンアンドアイ・ホールディングス(株)(東京都千代田区、井阪隆一社長)は2023年2月期第2四半期決算を発表した。

営業収益5兆6515億500万円(55.0%増)、営業利益2347億6700万円(26.1%増)、経常利益2197億6300万円(26.7%増)、四半期純利益1360億3900万円(27.8%増)。
営業利益率4.2%(5.1%)、経常利益率3.9%(4.8%)。( )は前年数値。

主なセグメント別の概況は以下の通り。

コンビニ事業
国内コンビニ事業の営業収益は4467億7600万円(前年同期比100.2%)、営業利益は1267億1000万円(同102.7%)。
(株)セブン‐イレブン・ジャパンでは、新型コロナウイルス感染症の影響により小商圏化が加速し、個店ごとの顧客ニーズの違いが顕在化。

目的買いの来店客の増加を図り、高付加価値商品の品揃えの拡充、取り扱いアイテム数増加を図る売場レイアウトの変更、イベント感を演出する販売促進の3つの施策を融合させた取り組みを継続的に実施した。

また、スマートフォン注文の商品を最短30分で届けるサービス「7NOW」への取り組みを強化した。

水光熱費などの高騰が続いたが、以上の取り組みにより、営業利益は1266億5800万円(前年同期比102.9%)。自営店と加盟店の売上げを合計したチェーン全店売上高は2兆5884億8600万円(同103.1%)となった。

海外コンビニ事業の営業収益は4兆1845億4900万円(前年同期比221.7%)、営業利益は1155億9800万円(同202.1%)となった。

米国セブンは、米国市場での労働力不足や物流障害による供給制約等の問題が一部顕在化したが、安定した店舗運営に努め、収益性の高いフレッシュフードやオリジナル飲料等の差別化商品の品揃え拡充、約44000店舗で対応しているデリバリーサービス「7NOW」の取り組み強化を行った。

第2四半期連結累計期間は、ドルベースの米国内既存店商品売上高は前年を上回り、営業利益は1661億5400万円(前年同期比212.4%)。自営店と加盟店を合わせたチェーン全店売上高は4兆9035億6800万円(同197.2%)となった。

2021年5月に取得したスピードウェイ事業との統合プロセスは順調に進捗していて、当連結会計年度では4億5000万米ドルのシナジーを見込んでいる。

また、セブン‐イレブン・ジャパンと米国セブンの共同出資により設立したセブン-イレブンインターナショナル LLCでは、日米セブン‐イレブンの連携によるグローバル戦略を
加速させ、2025年度までに日本及び北米を除く地域で5万店の店舗網の確立、2030年度までに日本、北米を含めた全世界で30の国と地域での店舗出店を目指す。

スーパーストア事業
スーパーストア事業の営業収益は7150億3400万円(前年同期比79.3%)、営業利益は42億9400万円(同39.0%)。
総合スーパーの(株)イトーヨーカ堂は、事業構造改革を2023年2月期中に完遂させ、ネットスーパーのセンター化、店舗網の首都圏及び大都市圏への集中、強みである食のSPA化を通じた更なる差別化・収益化等の再成長戦略を引き続き推進する。

第2四半期連結累計期間は人流回復・前年の営業時間短縮や入店者数制限の反動でテナント等の売上げが伸長し、テナント含む既存店売上高は前年を上回ったが、原材料高騰による荒利率の低下や燃料費調整単価高騰による水道光熱費の増加等で、営業損失は16億6900万円(前年同期は10億7100万円の営業利益)となった。

スーパーマーケットの(株)ヨークベニマルはコロナ禍発生以降、好調に推移してきた食品売上高が減少に転じたことにより、既存店売上高は前年割れとなったが、2022年3月1日付で実施した株式会社ライフフーズとの合併効果で商品荒利率は改善し、営業利益は89億3800万円(前年同期比116.4%)となった。

百貨店・専門店事業
百貨店・専門店事業は、営業収益2255億5000万円(前年同期比67.8%)、営業利益は4億6500万円(前年同期は77億7100万円の営業損失)となった。

百貨店事業は、前年の営業時間短縮や入店者数制限からの反動による衣料売上高の回復、ラグジュアリーブランドの販売好調等により既存店売上高が前年を上回った。

また、レストラン事業も前年の営業時間短縮や酒類提供制限からの反動、外食ニーズの回復等により既存店売上高は前年を上回った。

金融関連事業
金融関連事業の営業収益は957億5300万円(前年同期比99.1%)、営業利益は193億5700万円(同94.8%)となった。

(株)セブン銀行の第2四半期末時点の国内ATM設置台数は2万6464台(前連結会計年度末差270台増)となった。

セブン&アイでは、今年7月7日に発表した第2四半期業績予想と今回の実績値との差異を踏まえ、通期の連結業績予想について、以下の数値に修正した。

営業収益11兆6460億円(増減率11.84%)、営業利益4770億円(同7.19%)、経常利益4424億円(同6.99%)、当期純利益2640億円(同6.88%)。

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