PPIHnews|第1Q売上高4737億円6.3%増・経常利益74.2%増

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が2023年6月期第1四半期の決算を発表した。

売上高4736億9400万円(前年同期比6.3%増)、営業利益238億7000万円(48.4%減)、経常利益286億8500万円(74.2%増)、当期純利益184億4900万円(48.8%増)だった。

営業利益率5.0%、経常利益率6.1%。

2022年8月には、新たな中長期経営計画である「Visionary2025/2030」を策定し、2025年6月期に売上高2兆円、営業利益1200億円、2030年6月期に営業利益2000億円の達成を目標としている。

この目標を達成するため、国内事業においては、(1)事業のバリューチェーンの拡大 (2)DXを通じた新しいCV(Convenience:便利さ)+D(Discount:価格の安さ)+A(Amusement:楽しさ)の提供 (3)組織統合や生産性改善の推進 (4)組織的な業態創造により、収益性の向上に努める。

海外事業においては、アジアおよび北米とも出店継続による規模の拡大を目指し、さらに、グローバルバリューチェーンの構築による利益率改善を行っていく。

同社は、新たな中長期経営計画である「Visionary2025/2030」を策定したことに伴い、報告セグメントを従来の「ディスカウントストア」、「総合スーパー」および「テナント賃貸」の3区分から、「国内事業」、「北米事業」および「アジア事業」の3区分に変更している。

前年同期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析を行っている。

国内事業の売上高は3982億9400万円(13.8%増)、営業利益は215億6300万円(55.3%増)。人流制限が解除されて駅前店および夜間の売上高が伸長したことにより、既存店売上高成長率は1.7%増となった。また、プライベートブランド商品の売上拡大やアウトドア・レジャー用品等の伸長により、売上総利益率が上昇したことから、売上高および営業利益は増加している。

北米事業の売上高は556億6500万円(20.1%増)、営業利益は17億4100万円(15.5%減)。物価上昇による買い控えや新型コロナウイルスの規制緩和による外食需要増加という売上高の減少要因があったが、ハワイにおける観光客の増加や円安進行という増加要因によって、売上高は増加となった。しかし、賃金上昇による人件費の増加、資源価格の高騰による水道光熱費等のコストが増加したことにより、営業利益は減少した。

アジア事業の売上高は197億3500万円(36.5%増)、営業利益は5億6500万円(297.9%増)。積極的な出店施策による店舗数拡大に伴い、売上高および営業利益は増加している。

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスグループは、中部地方に1店舗(新潟県-ドン・キホーテアピタ新潟亀田店)、九州地方に1店舗(熊本県-ドン・キホーテ荒尾店)を開店した。その一方で、2店舗を閉店した。

海外事業の出店状況は、タイ王国に1店舗(DON DON DONKI Seacon Bangkae店)を開店した。この結果、2022年9月末時点における総店舗数は、国内604店舗、海外96店舗の合計700店舗となった。

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