ジョイフル本田news|年商1234億円0.2%減・経常利益7.4%減

(株)ジョイフル本田(茨城県土浦市、平山育夫社長)が2023年6月期の本決算を発表した。

売上高1233億6200万円(前年同期比0.2%減)、営業利益110億9500万円(9.3%減)、経常利益122億4000万円(7.4%減)、当期純利益85億2800万円(23.2%減)となった。

営業利益率9.0%、経常利益率9.9%。

同社は中期経営計画に掲げた企業ミッション「必要必在と生活提案で、地域社会の喜びと夢を共創する」を具現化するため、さまざまな施策を実行した。

「必要必在」では、プロ職人が使用する専門性の高い商品や、防災用品など各商品グループの品揃えを増強した。また、通年でEDLP(エブリデイ・ロープライス)商品を拡充するなど、価格設定にも取り組んだ。

「生活提案」では、顧客の潜在的ニーズに対応した商品をセレクトするため、専門の担当者を配置し、海外直輸入商材を拡充した。また同社独自のプレミアム商品の企画や開発にも注力して、魅力的な売場づくりに取り組んだ。

2023年4月には、これらの取り組みを具現化した新店舗「ジョイホンパーク吉岡」を群馬県北群馬郡吉岡町にオープンした。同店舗では、顧客のニーズに合わせ、ホームセンター事業とリフォーム事業が一体となった多角的なコンサルティング営業を展開している。同社としては、12年ぶりに新規オープンした超大型店でありフラッグシップショップとして、既存店とのコラボレーションによる地域ドミナント化を目指す。

「SDGsのソリューションを地域社会と共創」では、自社店舗商圏内での再生可能エネルギーの活用や、太陽光発電・蓄電池システムを導入し、カーボン・ニュートラルの実現に取り組んでいる。

今期は、ファッションクルーズひたちなか店、幸手店、新田店、ジョイホン吉岡店の4店舗で太陽光発電の運用を開始しており、今後も順次導入店舗を拡大していく。

「住まい」分野の売上高は、707億2800万円(0.7%減)。2022年夏は早い梅雨明けから猛暑が到来し、散水、日よけ、空調機能付き作業服が好調だった。冬は急激な寒波が到来し、凍結対策商材が動いた。また、防犯カメラやセンサーライト、高断熱サッシが動いたことも売上高に影響した。一方で、コロナ禍で大きく伸長した家庭菜園用品や観葉植物は頭打ちとなった。

「生活」分野の売上高は、526億3300万円(0.6%増)。レジャー関連商材が売上げを伸ばした。旅行用品や化粧品が伸び、ペットフードは高機能商品の販売に注力することで伸長した。猛暑では扇風機、寒波では石油暖房器具が売上げを伸ばした。一方で、コロナ禍で大きく伸長したマスクや除菌剤は頭打ちとなり、調理用品や室内収納用品などの巣籠もり需要も減少した。

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