高島屋news|第2Q営業収益2212億円5.8%増・経常利益52.0%増

(株)高島屋(大阪市中央区、村田善郎社長)が2024年2月期第2四半期の連結決算を発表した。

3月1日~8月31日の業績は、営業収益2211億7500万円(前年同期比5.8%増)、営業利益208億1000万円(62.4%増)、経常利益221億8100万円(52.0%増)となり、その結果、四半期純利益は149億6200万円(10.6%増)の増収増益だった。

営業利益率9.4%、経常利益率10.0%。

主力の百貨店業は、営業収益1609億4100万円(5.1%増)、営業利益120億4900万円(85.1%増)。国内百貨店では社会経済活動が活発化し、来店客数が増加した。国内顧客の売上高も、婦人服、紳士服、化粧品などのファッション関連商品を中心に堅調に推移した。また、インバウンドの売上高でも、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品が好調であり、円安による客単価の上昇も売上げを押し上げた。

新たな取り組みとして、(株)ジュンとのコラボレーションしたライフスタイルショップ「モア サロン エ ロぺ(moi salon et ropé)」を大阪店、横浜店にオープンした。

海外(2023年1月〜6月)でも増収増益となった。シンガポールやホーチミンの高島屋では、内需が堅調に推移した。インバウンドの回復もあり売上高が回復し、増収増益となった。タイのサイアム高島屋も売上高が回復し増収となり、赤字幅が縮小した。一方で、上海高島屋は一時的にコロナ感染が拡大し、売上高の回復が遅れて減収減益となった。

商業開発業は、営業収益251億2700万円(10.3%増)、営業利益65億5900万円(48.3%増)。5月につくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」高架下の空間を活用した商業施設「TXグランドアベニュー おおたかの森」を全面リニューアルオープンした。また、10月17日開業予定の「京都高島屋S.C.」では、専門店ゾーンの名称を「T8(ティーエイト)」とし、出店する51店舗を決定した。

海外(2023年1月~6月)でも、トーシンディベロップメントシンガポールPTE.LTD.が運営する「シンガポール高島屋S.C.」では、百貨店同様入店客数が増加したことなどから、増収増益となった。また、ベトナムでは、学校運営事業の「スターレイク・プロジェクトA計画」や住宅・オフィス・商業開発事業の「ランカスター・ルミネールプロジェクト」を着実に推進し、現地での事業基盤の拡大を進めている。

金融業は、営業収益86億0800万円(1.3%増)、営業利益22億5500万円(0.8%減)。カード取扱高が伸長したことにより、増収増益となったが、市場領域開拓、事業基盤拡大に向けた先行投資の影響もあり、わずかに減益となった。カード事業では、百貨店や専門店への入店客数の回復を踏まえ、新規会員の獲得強化を進めるとともに、旅行・飲食需要の拡大などを捉えた外部加盟店での利用促進を図った。
建装業は、営業収益133億0400万円(47.3%増)、営業利益1億3000万円(前年同期は営業損失3億0800万円)。高島屋スペースクリエイツ(株)では、ホテルなどの大型物件やラグジュアリーブランドを中心とした商業施設の受注が増加して増収となり、黒字転換した。

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