オイシックスnews|第3Q売上高897億円2.5%・経常利益55.4%増の増収増益
オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が 2024年3月期第3四半期の決算を発表した。
2023年4月1日~2023年12月31日の業績は、売上高896億5600万円(前年同期比2.5%増)、営業利益42億9300万円(30.4%増)、EBITDAは60億5200万円(22.0%増)、経常利益は47億7700万円(55.4%増)、そして四半期純利益は30億1500万円(55.2増)の増収増益だ。
営業利益率は4.8%、経常利益率は5.3%。
宅配事業(Oisix)は売上高が477億3600万円(前年同期比6.2%増)、セグメント利益が68億9200万円(7.9%増)。
インターネットを通じて主に食品・食材を直販で宅配事業を行うOisixは、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品とサービスを提供している。売上高については、ARPU(会員当たり月平均売上高)は新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下した。一方で、会員数については、前連結会計年度(2023年3月期)に実施した大型プロモーションによる効果もあって増加した。セグメント利益についても、2022年1月に発生した物流センター移転時トラブルからのリカバリーコストの解消や、収益力改善施策が奏功していることにより、前年同期と比べ増加している。
宅配事業(大地を守る会)は売上高が87億4600万円(7.6%減)、セグメント利益18億6000万円(3.3%減)。
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材を直販で宅配事業を行う大地を守る会は、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとする。”ちゃんとした食生活” というコンセプトのもと、ターゲットニーズに沿った新サービスの開発、磨き上げに注力している。売上高については、ARPUは新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下したことに加え、会員数が減少した結果、前年同期と比べ減少している。セグメント利益についても、売上高減少に伴い前年同期と比べ減少している。
宅配事業(らでぃっしゅぼーや)は売上高126億7100万円(1.7%減)、セグメント利益19億1200万円(0.4%減)。
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材を直販で宅配事業を行うらでぃっしゅぼーやは、料理を通じて社会貢献をしたい世帯を主要ターゲットとする。「ふぞろいRadish」などの商品に加え、新価値提供のためのサービス開発を進めている。売上高については、会員数が前年同期と比べて増加したものの、ARPUは新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下したため、前年同期と比べ減少している。セグメント利益については、収益力改善施策の効果が見られたものの、売上高減少の影響もあり、前年同期と比べ減少している。
宅配事業(PurpleCarrot)は売上高68億8800万円(8.2%減)、セグメント損失2億8300万円(前年同四半期は4億9400万円の損失)。
米国で、ヴィーガンに特化したミールキット等の食品宅配事業を展開するPurpleCarrotは、事業構造の強化に優先的に取り組んでいる。売上高については、ARPUは増加したものの、会員数が減少したことにより、前年同期と比べ減少している。また、セグメント損失については収益力改善施策の進捗により、前年同期と比べ損失額が減少した。