ライフnews|’23年度営業収益8097億円と過去最高・20期連続増収

(株)ライフコーポレーション(大阪本社:大阪市淀川区、東京本社:東京都台東区、岩崎高治社長)の2024年2月期の営業収益は過去最高となる8097億0900万円(前期比5.8%増)となった。営業利益は241億1800万円(26.0%増)、経常利益は249億4800万円(24.6%増)、純利益は169億3800万円(27.1%増)と、2020年度のコロナ特需に次ぐ、過去2番目の利益だった。

営業利益率は3.0%、経常利益率は3.1%。

首都圏・近畿圏での10店舗の積極的な新規出店、自社とアマゾンのネットスーパーのエリア拡大、「BIO-RAL(ビオラル)」などのプライベートブランド商品の強化、鮮度・おいしさを追求した商品展開などの施策が収益を押し上げた。また販管費は、新規出店に伴う賃借料等の各種物件費の増加と、採用強化などに伴う人件費の増加があったが、生産性の向上、コスト最適化の取り組みが計画以上の成果となり増加分を吸収した。

岩崎高治社長は、23年度決算について、「第1に営業収益が過去最高となり20期連続で増収を果たした。第2に定番売価の見直し、加工食品・日配品の納品形態の見直しもあって粗利益率が0.3ポイント改善した。第3に経常利益は約280億円を上げた2020年度の異常値に次ぐ、2番目の高さだった。下期だけ見ると過去最高の数値だった」と振り返りつつ、「2024年2月期はライフコーポレーションの『第七次中期経営計画』の初年度に当たる。良いスタートダッシュが切れた」と総括した。

既存店は首都圏が103.2%、近畿圏が102.5%と、ともに好調に推移。新店も絶好調だ。また成長戦略の柱の一つであるネットスーパーの売上高は200億円ほどで、「目指した数値を達成した。2024年度は250億円を計画している」(岩崎社長)。

もう一つの柱はビオラルだ。ビオラル有明ガーデン店(東京都江東区)など積極出店を進める。またほぼ全店にビオラル商品の導入も済んだ。24年度はビオラル事業本部を立ち上げている。「近々に新たな方針を発表する」と岩崎社長。その一方で、中型総合スーパーの主力事業については、「衣料品は自社で行う。衣料品を含めたワンストップショッピングがライフの強み」と強調した。

「第七次中期経営計画」2年目の2024年度は、営業収益8534億円(前期比5.4%増)、営業利益247億円(2.4%増)、経常利益255億円(2.2%増)、純利益170億円(0.4%増)を計画する。

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