MrMax news｜年商1296億円2.1%増･経常利益35.7%減/コスト増で減益

(株)ミスターマックスホールディングス(福岡県福岡市、平野能章社長)が2024年2月期の本決算を発表した。

2023年3月1日～2024年2月29日の連結業績は、営業収益1295億7000万円(前年比2.1％増)、営業利益30億2100万円(34.8％減)、経常利益は29億0800万円(35.7％減)、純利益は24億4400万円(28.7％減)だった。

営業利益率は2.3％、経常利益率は2.2％。

同社グループでは「普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」という経営理念のもと、総合ディスカウントストアとして、生活必需品を中心とした商品を毎日低価格で販売するエブリデイ・ロープライス(EDLP)を徹底し、EDLPを支えるエブリデイ・ローコスト(EDLC)に注力した。

今期は外出の機会が増えたことから、キャリーケースや化粧品、シューズなどが売上げを伸ばした。 一方で、マスクや検査キットなど利益率の高いコロナ関連商品の売上げは減少した。仕入価格高騰の影響もあり、荒利益率が1.0％下がった。その結果、荒利益高は269億4900万円(2.7％減)となった。

コスト面では、EC事業や改装などの将来の成長を見据えた設備投資や、キャッシュレス決済手数料などが増加し、その結果、販売費及び一般管理費は289億8400万円(4.1%増)となった。

商品別では、高機能なドラム式洗濯機の品揃えを強化したことで売上げを牽引した。また、物価上昇に伴う節約意識の高まりを反映し、EDLPを訴求した飲料、即席麺、ペット用品などの売上げが堅調に推移した。特にPB商品は、生産工場の集約や仕入見直しを進め「価値ある安さ」を提供することで、前期比115.1％を達成した。

今期は既存店12店舗の改装を実施した。また、2023年３月にはオンラインストアをオープンした。 オンラインストアでは、店舗と同じお値打ち価格で商品を提供する。受取方法は、配送・店舗引取りが可能なサービスを提供する。顧客一人ひとりの状況にあった買物スタイルを選択でき、利便性を向上させたことで、登録者数は10万人を突破した。

来期は、営業収益1320億円(1.9％増)、営業利益33億円(9.2％増)、経常利益32億円(10.0％増)、当期純利益22億円(10.0％減)を見込む。