スーパーバリューnews | 売上高700億円3.3%増・経常損失21億円

(株)スーパーバリュー(埼玉県上尾市、内田貴之社長)の2024年2月期決算は売上高は700億0100万円(前年同期比3.3%増)、営業損失は22億2600万円(前年同期は営業損失16億2400万円)、経常損失は21億3200万円(前年同期は経常損失15億2600万円)となった。

また、店舗に係る減損損失1700万円、店舗改装および閉店に伴う固定資産除却損3200万円並びに店舗閉店に伴う店舗閉鎖損失2200万円を特別損失に計上したことにより、当期純損失は22億5700万円(前年同期は純損失19億3700万円)となった。

部門別の概況では、生鮮、グロサリーを扱うSM販売商品は585億0900万円(5.3%増)、ホームセンター販売商品は114億9200万円(6.0%減)となっている。(株)OICグループの子会社である(株)ロピアとのシナジー効果の早期発揮に向けてさまざまな取り組みを進めてきた。 売上高では、チラシ販促・インプロにより「安さ」を打ち出し、6月以降はEDLPを展開することで、集客及び売上高の回復に努めてきた。

また、ロピアとの共同開発によるモデル店として、6店舗をリニューアルオープンした。店舗改装の間、延べ6カ月超の臨時休業や春日部武里店および見沼南中野店の閉店があったが、リニューアルオープン後は、SM商品の売上高が伸長した。

HC商品では売場面積を縮小しながら、売れ筋商品群を選定した売場づくりをした結果、売上高は前年同期比103.3%となった。

利益面では、円安等による原材料価格と仕入原価の上昇があったが、生鮮の精肉・鮮魚では、5月中旬に自社の加工センターからロピアの加工センターへ集約したことで効率化を推進した。青果では、9月より安定供給及び原価低減のため、ロピアと共同でグループ子会社から埼玉県の店舗に供給を開始した。また、グロサリーでは、引き続きグループ子会社からのロピアのPBの直接仕入の強化やロピアとの商品仕入先の共有など仕入先の見直しを進めた。

HC商品では、販売商品の改廃や在庫の適正化、値引きロス・廃棄ロスの削減による利益改善を進めたが、リニューアルオープンや閉店セールを実施したことで売上総利益率は前年同期比で0.5ポイント下回る19.9%となった。一方、6月に会員カードのポイント付与を見直し、改装店舗では廃止したことで、ホームセンターを除く改装店舗では、クレジット決済も廃止したことで、収益改善に取り組んだ。

経費面では、店舗オペレーションの見直しによる作業効率の改善と標準化を進めたが、光熱費等の高騰やリニューアルオープンした6店舗の店舗改装経費3億7900万円、また、業務委託契約に基づく対価が発生したこと等により、販売費及び一般管理費は前年同期比4.8%増となった。

店舗展開では、新規出店はなかったが、店舗改装を4月22日に杉並高井戸店、戸田店、等々力店、11月20日に府中新町店、12月16日に草加店、2月14日に川口伊刈店をそれぞれ実施した。また、等々力店および府中新町店では、シナジー効果発揮の一環としてグループ子会社の(株)アキダイとコラボした青果テナントを出店した。

一方で、不採算店舗対策として、賃貸借契約満了に伴って、9月に春日部武里店、1月に見沼南中野店をそれぞれ閉店した。

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