ヤマザワnews|年商1019億円2.4%増・経常利益7億円27.0%減

(株)ヤマザワ(山形県山形市、古山利昭社長)は2024年2月期の本決算を発表した。売上高は1018億9100万円(2.4%増)、営業利益は6億2500万円(11.9%減)、経常利益は6億7700万円(27.0%減)、純利益は4億5100万円(119.5%増)となった。1年ぶりに年商1000億円に回復した。

営業利益率0.6%(0.7%)、経常利益率0.7%(0.9%)。( )は前年数値。

ヤマザワでは2025年2月期を最終年度とする3カ年の第3次中期経営計画を策定していて、今期で2年目となる。第3次中期経営計画における重点課題として、顧客の創造、新たな生産性の獲得、収益構造改革を挙げている。そのために風土改革、サステナビリティ、人材の育成、組織基盤整備を進める。

また、ヤマザワでは「地域に愛される、健康元気な100年企業を目指す」というグループビジョンを達成するために 、『チャレンジ100~100年企業に向けてスタートアップ~』をスローガンとし、全社一丸となって各施策の実行及び検証を行ってきた。また、2023年3月1日には、経営資源の集約・業務の効率化を目的に連結子会社であるよねや商事(株)を吸収合併している。

スーパーマーケット事業では、顧客の創造、新たな生産性の獲得、収益構造改革の施策に取り組んだ。顧客の来店動機や購買動機を高めるため、独自性を追求し、美味しさ、地元(産地)、健康、便利の4つをコンセプトとした「ヤマザワブランドづくり」に注力した。

商品・販売面では「健康」をテーマにした「だしが旨い」シリーズの商品開発や、野菜摂取を促進する商品・売場づくりを展開。加工食品や日用品を中心に商品を厳選した「スペシャルプライス」商品などのお買得な販売企画や、価格優位性のあるPB「くらしモア」の商品、サンコー食品によるオリジナルの惣菜及び日配商品の拡販を積極的に実施した。

移動スーパー「とくし丸」事業では、山形県内で12台、宮城県内で2台、秋田県内で9台稼動させている。

店舗投資の面では、2023年4月に「川西メディカルタウン店」(山形県東置賜郡川西町)、同年10月に「さくらんぼ東根店」(山形県東根市)を新規開店した。両店はヤマザワの最新の設備を導入し、レイアウト・品揃えの充実を図った。

既存店の活性化では、2023年7月に「松見町店」(山形県山形市)、同年9月に「茂庭店」(宮城県仙台市)、同年11月に「宮町店」(山形県山形市)、2024年1月に「上山店」(山形県上山市)、同年2月に「荒井店」(宮城県仙台市)の改装を実施した。
山形県内44店舗、宮城県内19店舗、秋田県内8店舗となり、スーパーマーケット事業の合計店舗数は71店舗。スーパーマーケット事業の売上高は889億7500万円(2.8%増)。

ドラッグストア事業は、地域顧客の「生活の質」の向上と快適な生活をサポートするべく、デジタル販促の強化に取り組んだ。

設備投資では、2023年11月に「調剤薬局富谷成田店」(宮城県富谷市)を新設した。この結果、ドラッグストア事業の店舗数は70店舖。売上高は129億0700万円(0.1%増)。

インフラ面では、2023年11月に「サンコー食品 新惣菜工場デリカセンター」(山形県山形市、以下「新デリカセンター」)の稼働を開始。旧デリカセンターと比較して、延床面積は約1.44倍、店舗への惣菜の供給量は約1.4倍の数量を計画している。

サービス面では、2024年3月からヤマザワとヤマザワ薬品が運営するドラッグストア「ドラッグヤマザワ」で、これまで導入していた同社の「にこかカード」のサービスを終了し、「楽天ポイントカード」と「楽天Edy」機能を搭載した「ヤマザワ Edy-楽天ポイントカード」への切り替えを実施していく。

2025年2月期の売上高は1027億円、営業利益4億5000万円、経常利益6億5000万円、当期純利益1億2000万円を見込む。

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