アクシアルnews｜売上高2700億円6.0%増･経常利益123億円12.7%増

アクシアルリテイリング(株)(新潟県長岡市、原和彦社長)が2023年3月期決算は連結売上高が2702億2400万円(前年同期比6.0％増）、営業利益が117億7900万円(12.8％増）、経常利益が123億3200万円(前年同期比12.7％増）、当期純利益が74億4200万円(前年同期比17.1％増）。営業利益率4.4%(4.1％)、経常利益率4.6％(4.3％)。（　）は前年数値。

売上高は過去最高となった。コロナ禍から社会経済活動が再開し、商品販売価格改定が進んだ。さらに一部生活必需品の価格を据え置いた政策が顧客から評価を得た。売上高の伸長に加え、継続して取り組んでいる利益確保およびコストカット施策が効果を発揮し、営業利益が前年同期に比べて増加した。

既存店売上高は4.9％増。客数2.5％増、客単価2.4％増だった。買上げ点数2.2%減、一品単価4.6%増。

期中は利益率改善、店舗面、インフラ、社会課題についての取り組みを行った。
第一に売上総利益率の面では値下げ・廃棄の削減や、利益確保のためのロス・チャンスロス分析を強化し、TQM(トータル・クオリティ・マネジメント)の手法で進めた。この結果、各売場、各店舗、各部署のマネジメントレベルが向上した。これらによって粗利益率は前年同期と同様の28.9％となった。商品販売における売上総利益は前年同期に比べ6.1％増加した。

第二に出店の面では、フレッセイ沼田栄町店(10月、群馬県沼田市、売場面積2115㎡)を新設した。また、フレッセイ境町店(7月、群馬県伊勢崎市、売場面積2133㎡）、原信燕店(9月、新潟県燕市、売場面積2136㎡)を移転新設し、原信白根店(11月、新潟県新潟市南区、売場面積2380㎡)の建替えを完了した。

改装では、原信紫竹山店(4月、新潟県新潟市中央区、売場面積2475㎡）、フレッセイ新保店(4月、群馬県高崎市、売場面積1999㎡）で実施した。退店は、フレッセイ前橋プラザ店(1月、群馬県前橋市、売場面積1356㎡)を閉鎖した。また、(旧)原信燕店(9月、新潟県燕市、売場面積2000㎡)は移転に伴って閉鎖した。期末店舗数は131店舗(原信68店舗、ナルス13店舗、フレッセイ50店舗)。

第三にインフラ面では、弁当・惣菜製造子会社のローリーで炊飯や惣菜加工を行う機能を更新・能力拡張するため、新たにデリカセンターの建設を行った。また、子会社の原信では、今後の新規出店による店舗数の増加への対応と物流機能の生産性向上を図るため、物流センターの改築・拡張工事を行った。

第四に地球環境や社会問題の課題を考慮した消費活動、いわゆるエシカル(ethical)消費の高まりへの対応を進めた。原信ナルスではエシカル商品の新ブランド「Hana-well」（ハナウェル）を立ち上げた。期末時点で117品目を販売していて、各種媒体を活用したブランドの認知向上やキャンペーンの実施を行い、浸透を図っている。