しまむらnews|第1Q売上高1645億円4.7%増・経常利益2.8%増

(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)が 2025年2月期第1四半期の決算を発表した。

2024年2月21日~2024年5月20日の業績は、売上高1644億6600万円(前年比4.7%増)、営業利益145億7900万円(0.3%増)、経常利益151億6100万円(2.8%増)、純利益104億3500万円(4.0%増)と増収増益だった。

営業利益率8.9%、経常利益率9.2%。

同社グループは2024年度のグループ統一テーマを「ネクスト・チャレンジ1st『当たり前を改める』」とし、全ての「当たり前」という考え方を改めていく。商品のつくり方や売場の見せ方はもちろん、組織や人材育成、システムや用地開発など全ての部署で新たなチャレンジに取り組んでいく。

主力のしまむら事業の売上高は前年同期比4.6%増の1198億4300万円。1店舗を閉店し、店舗数は1414店となった。ブランド力を進化させるため、自社開発ブランド(PB)と共同開発ブランド(Joint Development Brand=JB)の品揃え拡充を行った。PBでは新たにインフルエンサーとのコラボ企画を実施し、機能面のアピールを強化した。また、商品の展開スケジュールを見直し、天候に適した機能や素材での打ち出しを強化したことで売上を伸ばした。

広告宣伝ではデジタル配信を拡大した。WebCM動画では、売上状況や天候に合わせて配信時期を見直す体制を整え、機動的な販促を強化した。また、オンラインストアと連動した「ECフェア」の打ち出しは、店舗とオンラインストアの相互送客に効果的だった。

アベイル事業は 5.2%増の163億9000万円。1店舗を開設、1店舗を閉店して312店となった。4つのJBを中心にアウター衣料の品揃えを拡充した。キャラクター商品は、雑貨のラインロビングを進め、該当部門の売上げが大きく伸長した。トレンドでは韓国の「バレエコア」や、スポーツとガーリーテイストを組み合わせた商品が売れ筋となった。

バースデイ事業は 4.2%増の219億6200万円。1店舗を開設、1店舗を閉店し、店舗数は324店となった。アウター衣料がJBを中心に好調だった。JB「MY LITTLE WONDER(マイリトルワンダー)」の展開を新たに開始し、カジュアルテイストの打ち出しを強化した。販促では、インフルエンサーとのコラボ企画による展示会やインスタライブの実施、デジタルカタログとオンラインストアの連動を強化した。

シャンブル事業は 1.0%増の41億2800万円。1店舗を開設し、店舗数は119店となった。お出かけ需要の増加により、コスメが売上げを大きく伸ばした。また、品揃えを拡大した菓子・食品も好調で、母の日のギフト需要に対応した打ち出しで売上げを伸ばした。アウター衣料では、新JB「Clasiiki(クラシーキ)」を立ち上げ、モードナチュラルテイストの品揃えを拡大した。

ディバロ事業は 8.0%増の2億3900万円。店舗開設・閉店はなく、店舗数は16店。「靴+アウター+服飾雑貨」のトータルコーディネート提案を軸とした新事業モデルの確立を進めている。商品力の強化では、お出かけ需要の増加により、メンズとレディースのスニーカーやカジュアルシューズが売上げを伸ばし、「立ったまま履ける」機能性スニーカーが売れ筋となった。

なお台湾で事業展開する思夢樂事業の売上高は前年同期比 14.6%増の3億9200万ニュー台湾ドル(19億0200万円)。1店舗を開設し、店舗数は43店。商品力の強化に取り組み、日本企画のPBやJB、台湾企画のPBの比重を高めたことで他社との差別化を図った。また、アメカジやスポーツテイスト商品、台湾現地のキャラクター商品など、新規カテゴリー商品のラインロビングを進めた。販売力の強化では、台湾現地の人気インフルエンサーと契約し、SNSを使ったデジタル販促の高度化を進めた。

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