イズミnews|24年2月期は営業収益4712億円2.4%増・営業利益6.6%減
(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)が2024年2月期決算を発表した。システム障害により発表が延期されていた。
営業収益は前期比2.4%増加し、4711億6600万円。主に新型コロナウイルス感染症の「5類感染症」への移行に伴い、消費が活発化したことによる。売上総利益は、1398億3100万円となり、営業収益対比では29.7%と前期に比べて0.1ポイント上昇している。
販売費及び一般管理費については、主に人件費及び設備投資に伴う減価償却費が増加したこと等により、前期比5.2%増加の1639億3800万円。営業収益対比では34.8%となり前期に比べて0.9ポイント上昇した。その結果、営業利益は前期比22億1900万円(6.6%)減少の314億2500万円となり、営業収益対比は6.7%と前期に比べて0.6ポイント低下した。経常利益は323億2200万円の6.0%減。
またシステム障害対応費用10億3900万円等の特別損失を計上したことで、純利益は前期比11.7%減少の204億8500万円。営業収益対比では4.3%と前期に比べて0.7ポイント低下した。
営業利益率は6.7%、経常利益率は6.9%。
小売事業の営業収益は4544億7100万円(前期比2.3%増)、営業利益は254億0300万円(11.2%減)。
惣菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」に誕生から1周年を記念し、新たな4つのシリーズを立ち上げた。「premium(プレミアム)」、「season(シーズン)」、「balance(バランス)」、「trend(トレンド)」だ。上質志向・健康志向などの多様なニーズに対応する品揃えへと拡充した。
(株)アダストリアと協業し2022年に立ち上げた衣料品のオリジナルブランド「SHUCA(シュカ)」では、30代~40代の女性をターゲットにした商品に加え、9月末からメンズ向け商品の販売を開始した。なお、2月には、衣食住分野の商品開発・調達を行うニチリウグループ(大阪市福島区)へ再加盟している。
6月に旧「ゆめタウン祇園」を建て替えて「ゆめテラス祇園(広島市安佐南区)」の2階食品館を先行オープンし、11月に無印良品やフードコートなどを展開する3階フロアを加え、グランドオープンした。7月には大型商業施設「ゆめタウン飯塚(福岡県飯塚市)」を開業、12月には老朽化した「ユアーズ本浦店」の建て替えにより、マンション併設型の都市型スーパーマーケット「ユアーズ東本浦店(広島市南区)」として開業している。
また既存店で改装では、4月に「ゆめタウン行橋(福岡県行橋市)」に「studio CLIP ゆめタウン行橋店」を開業した。これは、昨年9月にアダストリアと締結した業務提携及び商品売買等に関する基本契約に基づくフランチャイズ第1号店だ。11月には、「LECT(広島市西区)」を全館リニューアルした。(株)ハンズとのフランチャイズ2号店「プラグスマーケット」、中四国地方初出店となる次世代型テーマパーク「リトルプラネット」などをオープンし、子育てファミリー世帯やMZ世代向けの施設として充実化を図った。
こうした施策から既存店売上高(テナント専門店を含む)は前年同期比で3.0%増、同様にテナント専門店を除く直営ベースでは2.1%増と好調に推移した。