PPIHnews|年商2兆1000億円8.2%増/35期連続増収増益
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)の2024年6月期連結決算は、売上高が2兆0950億7700万円(前年同期比8.2%増)、営業利益1401億9300万円(33.2%増)、経常利益1487億0900万円(34.0%増)、純利益887億0100万円(34.1%増)。
2025年6月期の目標としていた売上高2兆円、営業利益1200億円を1年前倒しで達成した。増収増益は35期連続となった。
営業利益率6.7%(5.4%)、経常利益率7.1%(5.7%)。( )は前年数値。
期中の取り組みでは競合他社との差別化要因である現場主義・個店主義に立脚した強みを発揮しながら、積極的な営業戦略に基づく「攻めの経営」を推進した。
中期経営計画の重点施策の1つであるPB/OEM商品については、メディア露出等による認知度の向上や販売体制の強化に加え、新商品開発や顧客の声を活かした既存商品の改良促進により、PB/OEM商品の売上げは伸長し、売上総利益率の上昇に貢献した。免税売上げは、訪日外国人観光客の増加に対応するため、販売体制の強化やレジなどのインフラ環境の整備を行うとともに、マーケティング戦略の強化やオリジナル商品の開発等により、大きく伸長した。
また、2024年6月1日から6月30日の期間、グループ独自のオリジナル電子マネー「majica(マジカ)」のアプリ会員を対象としたキャンペーン「マジ超感謝祭!!」を実施した。
グループの総店舗数は、国内632店舗、海外110店舗の合計742店舗(2023年6月末時点 718店舗)。
地域別の概況では、国内事業の年度売上高は、前年同期と比較し1422億1100万円増加して、1兆7630億6200万円(8.8%増)、営業利益は1366億0600万円(41.7%増)となった。訪日外国人観光客の増加に伴う免税売上高の増加やイベント需要の回復などにより、既存店売上高成長率は7.6%増となった。また、PB/OEM商品の売上拡大により、売上総利益率が上昇したことから、売上高及び営業利益は増加した。
北米事業の売上高は、前年同期と比較し132億8500万円増加して、2468億7500万円(5.7%増)、営業利益は34億4200万円(52.4%減)となった。北米事業は、円安進行により、売上高は増加したが、同時に販売費及び一般管理費も増加した。また、物価上昇によるコストの増加や新規出店にかかる販売費及び一般管理費が増加したため、営業利益は減少した。
アジア事業の売上高は、前年同期と比較し27億9700万円増加して、851億4000万円(3.4%増)、営業利益は1億4600万円(91.0%減)となった。円安進行及び積極的な出店施策により売上高、販売費及び一般管理費が増加した。また、内食需要の低迷及び物価上昇による買い控えの影響により、営業利益は減少した。