オイシックスnews|第1Q売上高632億円116.0%増・経常利益18.6%減
オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が2025年3月期の第1四半期決算を発表した。
4月1日~6月30日の業績は、売上高632億2300万円(前期比116.0%増)、営業利益12億4900万円(13.4%増)、EBITDA26億3600万円(57.2%増)、経常利益9億6800万円(18.6%減)、四半期純利益3億5200万円(56.9%減)だった。
営業利益率は2.0%、経常利益率は1.5%。
2024年1月からシダックス(株)を連結子会社化したことに伴い、2024年3月期第4四半期以降は、「BtoCサブスク事業」「BtoBサブスク事業」「社会サービス事業」「車両運行サービス事業」「その他事業」の5つのセグメントで開示している。
BtoCサブスク事業は、売上高244億4300万円(前年同期比3.3%減)、セグメント利益16億4500万円(20.2%減)。
主要ブランドであり共働きの子育て世代を主要ターゲットとする「Oisix」、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとする「大地を守る会」、料理などの日常生活を通じて社会貢献をしたい世帯を主要ターゲットとする「らでぃっしゅぼーや」、プラントベースを志向し、食生活を通じた健康な生活の実現に関心の高い消費者を主要ターゲットとする「PurpleCarrot」の4つのブランドを展開している。「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」は国内で、「PurpleCarrot」は米国で事業展開する。
売上高については、顧客に向けたアプローチ方法やサービス提供の仕方などさまざまな施策を展開したものの、「Oisix」「大地を守る会」では会員数が減少、「らでぃっしゅぼーや」では会員数が増加した一方、ライトユーザー比率の増加に伴うARPUの低下により、前年同期と比べ減少した。セグメント利益についても、国内ブランドによる売上減の影響に加え、「PurpleCarrot」における新規会員獲得費用の積極的な投下により、前年同期と比べて減少した。
BtoBサブスク事業は、売上高146億5500万円(前年同期は3億8300万円)、セグメント利益2億0100万円(前年同期は100万円)。
企業、官公庁、保育園などの食堂の給食や管理業務、病院の入院患者を対象とした給食や老人保健施設の給食などの受託運営、外食産業に利用する食材販売を行っている。
売上高については、運営店舗数の着実な増加に加え、前年同期にはコロナ禍の影響による喫食数の落ち込みがわずかに見られていたことから、シダックス時の前年同期と比べて増加した。また、保育園を対象にミールキットを活用した取り組みや、プレミアムラインの高齢者施設での給食受託運営などのシナジー創出も強化しており、導入施設数も積み上がってきている。セグメント利益については、継続的な原材料の高騰や労務費の上昇の影響により、原価率が悪化し、シダックス時の前年同期と比べて減少した。
社会サービス事業は、売上高129億6500万円、セグメント利益5億1600万円。
地方自治体の学校給食、放課後児童クラブ、児童館、図書館、道の駅などの施設管理と運営、民間企業からの各種アウトソーシングを受託している。売上高については、成長ドライバーである学童保育においては、多様化する子育てニーズに対してさまざまなコンテンツの提案を行うことで、受託件数を着実に増加させるとともに、シダックス時の前年同期と比べて増加した。セグメント利益については、前年同期に受託したコロナ関連業務の剥落や、労務費の上昇影響により、シダックス時の前年同期と比べて減少した。
車両運行サービス事業は、売上高66億6200万円、セグメント利益4億9400万円。
民間企業や地方自治体からの車両運行管理業務のアウトソーシングを受託している。売上高については、企業の役員向け車両においてWebプロモーションの強化による好調な受注の継続に加え、学校の統廃合によるスクールバス需要など、シダックス時の前年同期と比べて増加した。セグメント利益については、労務費や燃料単価の上昇などもあったが、シダックス時の前年同期と比べて増加した。
その他事業は、売上高50億4000万円(前年同期比24.0%増)、セグメント利益2億9400万円(16.9%減)。
他社EC支援事業や移動スーパー事業、Webシステム開発事業などで構成されている。他社EC支援事業では、ISETANDOORについては順調に進捗しているものの、dミールキットのサービス終了などの影響もあり、売上高とセグメント利益は減少した。
通期は、売上高2550億円(71.8%増)、営業利益70億円(36.1%増)、EBITDA110億円(33.3%増)、通期純利益32億円(22.3%減)を見込む。