アルペンnews|年商2529億円3.4%増も減益、15店舗出店&新倉庫投資
(株)アルペン(名古屋市中区、水野敦之社長)が2024年6月期決算を発表した。売上高は2529億3600万円(前期比3.4%増)、営業利益33億3000万円(34.2%減)、経常利益53億0700万円(23.4%減)となり、純利益は17億3300万円(68.3%減)の増収減益だ。
営業利益率は1.3%、経常利益率2.1%。
滞留在庫の処分を進めたことに加え、秋冬物商品がクリアランス中心の動きとなったことで第2四半期までの売上総利益率は低水準で推移した。その後、春夏物へと切り替わるなか、販売状況が改善して在庫処分も前期に比べ規模が縮小したことから、売上総利益率は前期よりも若干改善している。
また、販売費及び一般管理費につきましては、旗艦店を含む15店舗の新規出店や、新倉庫の立ち上げ、店舗システム更新などの投資があったことに加え、昨今の人件費上昇などの影響もあり、前年よりも大きく増加した。
これらの結果、営業利益は前年を下回った。
主な商品部門別では、ゴルフ用品の既存店売上高は前年実績を下回った。競技・一般スポーツ用品、スポーツライフスタイル用品の既存店売上高は前年実績を上回った。とくに、商品構成の強化やそれにあわせた売場見直しの効果によりランニングやバスケットボールが好調だった。コロナ下のブームの反動からアウトドア用品の既存店売上高は前年実績を下回った。降雪の少なかったウインター用品は既存店売上高が前年実績を下回った。
スポーツ業態7店舗、ゴルフ業態3店舗、アウトドア業態5店舗を出店した。一方でスポーツ業態4店舗、ゴルフ業態3店舗、アウトドア業態2店舗を閉鎖。6月末の店舗数はスポーツ業態188店舗、ゴルフ業態196店舗、アウトドア業態24店舗の計408店舗。売場面積は6717坪増加し26万2333坪。
2025年6月期は、連結売上高2680億円、連結営業利益63億円、連結経常利益72億円、純利益32億5000万円を見込む。