イオンモールnews|第2Q営業収益2222億円5.4%増・経常利益8.6%増

イオンモール(株)(千葉市美浜区、大野惠司社長)が2025年2月期第2四半期の決算を発表した。

3月1日~8月31日の連結業績は、営業収益2222億3100万円(前年同期比5.4%増)、営業利益268億4100万円(9.9%増)、経常利益213億6800万円(8.6%増)、中間純利益90億7800万円(13.6%減)だった。

特別損失に減損損失21億4900万円や、聖蹟桜ヶ丘オーパの管理・運営業務終了決定に伴う店舗閉鎖損失引当金繰入額8億1700万円等、38億5800万円を計上した。

営業利益率は12.1%、経常利益率は9.6%。

国内事業の業績は、営業収益1716億7700万円(2.4%増)、セグメント利益207億円(13.8%増)。既存モール専門店売上高が前期比105.9%(対象92モール)と大きく伸長したことで増収となり、費用面においても電気代等のコスト削減効果が寄与し、2桁増益を達成した。

既存モールでは収益力強化に向けた取り組みとして、3月29日にイオンレイクタウンのLake  Town OUTLET(埼玉県)、4月19日にイオンモール太田(群馬県)を増床リニューアルするなど、既存10モールのリニューアルを実施した。

円安進行を背景に拡大傾向にあるインバウンド消費に対しては、観光地や空港至近のモールを中心に需要の取り込みを図り、免税売上高は前期比約2倍に伸長した。国内旅行者数については、物価高による先行き不安から減少傾向にあり、同社モールが「安・近・短」の施設として夏場のレジャー需要に対応したことで来店客数は好調に推移した。

海外事業の業績は、営業収益507億4500万円(17.3%増)、セグメント利益61億2800万円(1.4%減)。海外現地法人の決算期は12月末のため、第2四半期の業績は1月~6月となる。

中国事業の業績は、営業収益332億0600万円(15.8%増)、営業利益35億4600万円(15.4%減)。既存モール専門店売上高が前期比103.3%(対象21モール)と伸長し、新規モールオープンの効果もあり増収となったが、前期に閉店したモールの利益減少の影響もあり、営業利益は減益となった。

不動産不況の長期化に伴う景気の先行きへの不透明感は根強く、消費者の低価格志向が続いている。飲食やアミューズメントなどの時間消費型の業種は堅調に推移し、既存モール来店客数は前期比112.5%(対象21モール)と2桁伸長したが、衣料品や服飾品などの物販業種への買い回りが低下傾向にある。

ベトナム事業の業績は、営業収益81億9200万円(14.5%増)、セグメント利益24億1400万円(21.2%増)。既存モール専門店売上高は8.3%(対象6モール)と引き続き好調に推移したことで増収増益となり、高い利益成長を達成した。

南部エリアでは工場労働者の雇用や賃金の労働環境改善が遅れていることによる消費への影響が一部残っているが、同社モールでは地域の行政や団体と連携したイベントの実施や専門店で利用可能なクーポン発行の取り組みを実施したことで専門店売上高は堅調に推移した。

カンボジア事業の業績は、営業収益46億2400万円(15.6%増)、1億0100万円のセグメント損失(前年同期は1億8100万円の利益)だった。既存モール専門店の売上高は前期比100.1%(対象3モール)となり増収を確保したが、集客回復のための販促活動強化に伴う費用が増加し、セグメント利益は減益となった。

インドネシア事業の業績は、営業収益47億2100万円(37.5%増)、セグメント利益1億8700万円(前年同期は1億4200万円のセグメント損失)だった。既存モール来店客数は前期比108.1%(対象4モール)と伸長したことに加え、新規モールオープンの増収効果もあり、前期比3億2900万円利益改善し黒字化した。

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