いなげやnews|第2Q営業収益1278億円1.1%減・経常利益3億円80.4%減

(株)いなげや(東京都立川市、本杉吉員社長)が2025年3月期第2四半期決算の営業収益は1277億9100万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は2億8700万円(77.8%減)、経常利益2億7400万円(80.4%減)、四半期純利益は24億6300万円(213.3%増)。

いなげやの連結子会社であった(株)ウェルパークが、ウエルシアホールディングス(株)の完全子会社化になったため、除外されたことで減収となった。一方で子会社株式の譲渡に伴う売却益を計上したことで純利益は増加した。

期中の取り組みでは、商品面は、競合他社との差別化のため、生鮮、惣菜、インストアベーカリーの強化を図った。とくに鮮魚コーナーでは、新鮮なネタにこだわった「鮮魚鮨」の展開店舗を拡大し、「こだわり商品」を提供してきた。そして、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」の拡大を進めた。

販促では、来店動機となるコモディティ商品の曜日セールを実施するとともに、会員の顧客への対応としてポイント施策の強化を行った。さらにチラシだけでなく、デジタルコンテンツを活用した顧客との接点の拡大を図った。

ネットスーパーの展開では、ラストワンマイルへの対応として、クイックコマースへの取り組みを強化している。移動スーパー「とくし丸」はエリアの拡大を行い、配車台数は9月末時点で27台と順調に配車台数を増やしている。

顧客のレジ待ちストレス軽減および多様化した決済手段への対応、そして、労働不足の解消を目的とした、セミセルフレジ、セルフレジの導入を全店導入している。DXの推進として電子棚札を活用した、ドライ商品の賞味期限の日付チェックシステムを順次導入し、顧客の安全安心への対応とともに生産性向上を進めている。

設備投資は、既存店の活性化を引き続き推進し、武蔵村山残堀店(東京都武蔵村山市)、ina21相模原下九沢店(相模原市緑区)など9店舗の改装を実施した。一方で2店舗を閉鎖した。期末店舗数は128店舗。

いなげやは、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)の完全子会社となり、2024年11月28日に東京証券取引所を上場廃止となる。

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