アークスnews|第3Q売上高4496億円3.0%増・経常利益113億円8.6%減

(株)アークス(北海道札幌市、横山清社長)が2025年2月期第3四半期の決算は売上高4496億3400万円(前年同期比3.0%増)、営業利益100億5800万円(9.3%減)、経常利益112億8100万円(8.6%減)、四半期純利益70億4400万円(10.9%減)。

営業利益率2.2%(2.5%)、経常利益率2.5%(2.8%)。( )は前年数値。

営業面は、大手小売企業の撤退と新規勢力の進出が続く中で、「競合は成長の粮(かて)」と捉え、グループ内の競合状況を共有し、定番商品の価格強化や品揃えの見直しなど、入念な事前準備と対策をグループ内で横展開した。

また、2024年10月1日より「アークスアプリ」をリニューアルした。アプリ会員数は同年11月末日時点で約15万名とリリース後2か月で計画を大きく上回って推移している。節約志向への対応として、グループのプライベートブランドと位置づけているCGC商品の中で特に価格訴求力の高い、定番商品を中心とした「ショッパーズプライス」や、大容量商品の「断然お得」の拡販に引き続き注力した。

また、グループ各社独自の販促強化策として、「家計応援セール」や48円・98円などの均一価格セールにも取り組んだ。また、多様化する顧客のライフスタイルに対応するため、「簡便・時短・おいしさ」を訴求した冷凍めん類、ワンプレートミール、味付け肉などの商品を販売強化した。

新日本スーパーマーケット同盟の取組みでは、規模を生かしたオリジナル商品による差別化に取り組んだほか、冷凍食品や輸入肉・加工肉などの共同仕入れによる原価低減も進めた。

また、ラルズでは提携先である㈱カインズのPB商品(キッチン用品や掃除用品などの日用雑貨)の販売を2024年4月から開始し、取扱い店舗数は第3四半期末日現在25店舗まで拡大している。

ネットスーパー事業では、ラルズ、ベルジョイスで展開する「アークスオンラインショップ」において、保育施設等の法人取引拡大や、2024年7月からは仙台市内での配送を開始したことで、売上高は対前年同期比52%増となった。また、Amazon社との協業による「Amazonネットスーパー アークス」においても、同年6月より取扱い対象をアマゾンプライム会員以外の顧客にも拡大した。

加えて、同年10月より北海道の名産品を全国からお申し込みいただけるギフトEC「アークス市場」をオープンし、グループ展開地域以外の顧客も利用できる取組みを開始した。

店舗展開では、2024年10月に青森県弘前市の「(旧)Uマート桔梗野店」を閉店し、新たに「ユニバース樹木店」(㈱ユニバース)として移転開店したほか、既存店舗の活性化として、ラルズ2店舗、ユニバース1店舗、ベルジョイス1店舗、道北アークス1店舗、道南ラルズ1店舗、オータニ1店舗の計7店舗の改装を実施した。なお、改装店舗のうち、ラルズの「(旧)ビッグハウス明徳店」はスーパーアークス業態への転換を伴う改装となった。期末の総店舗数は375店舗

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