ファストリnews|第2Q売上げ1兆7901億円12.0%増/国内・海外とも増収増益

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正社長)が2025年8月期第2四半期の決算を発表した。同社は、国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards:IFRS)を採用している。

2024年9月1日~2025年2月28日の業績は、売上収益1兆7901億9800万円(前年同期比12.0%増)、営業利益3042億1700万円(18.3%増)と、大幅な増収増益だった。税引前四半期利益は2993億9500万円(29.9%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は2335億6600万円(19.2%増)となった。

売上収益に対する営業利益率は16.9%。

国内ユニクロ事業は、売上収益が5415億円(11.6%増)、営業利益が976億円(26.4%増)と大幅な増収増益となった。気温に合わせて戦略的に商品とマーケティングを展開したことで、通年商品や防寒衣料を中心に販売が好調だったことに加え、インバウンド販売も拡大したことで、既存店売上高(Eコマースを含む)は9.8%の増収となった。

海外ユニクロ事業は、売上収益が1兆0141億円(14.7%増)、営業利益が1685億円(11.7%増)。東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州は、大幅な増収増益とユニクロのコア商品に対する支持が高まり、業績の拡大が継続している。中国大陸は、市場全体で消費意欲が低下していることと、地域間の気温差が激しく、各地のニーズに合った商品構成への対応が不十分だったことで、前年同期比約4%の減収、営業利益は約11%の減益となった。香港は減収、大幅な減益、台湾・韓国は増収増益だった。東南アジア・インド・豪州地区は、夏物商品や年間定番商品に加え、ヒートテックやパフテックなどの冬物商品の販売も好調で大幅な増収増益となった。北米と欧州も冬物コア商品の販売が好調で、大幅な増収増益となった。

ジーユー事業の売上収益は1658億円(3.9%増)、営業利益は139億円(9.3%減)。バレルレッグパンツ、ヒートパデッドアウター、コージーメルトンアウターが好調だったが、気温に左右されにくいマストレンドのヒット商品の不足や、売れ筋商品の欠品で、既存店売上高は若干の増収にとどまった。営業利益は、米国への旗艦店出店による賃借料、本部費の増加に加え、日本でのテレビCM増加による広告宣伝費が増加したことで減益となった。

グローバルブランド事業の売上収益は677億円(2.3%減)、営業利益は9億円の黒字(前年同期は17億円の赤字)。セオリー事業はアジア事業も消費意欲の低迷に加え、ライフスタイルに合ったカジュアルウェアの提供が不十分だったことで減収したが、営業利益は、売上総利益率と売上高販管費比率が改善したことで増益となった。プラステ事業は、売れ筋商品の戦略的な在庫準備や店舗オペレーション、売り場づくりの改革を進めたことで、好調な販売となった。コントワー・デ・コトニエ事業は、店舗数が約3割減少したことで減収となったが、価格見直し商品の販売が好調で、既存店売上高は大幅な増収、赤字幅は縮小した。

2025年8月期の連結業績は、利益で150億円の増額と修正し、売上収益3兆4000億円(前期比9.5%増)、営業利益5450億円(8.8%増)、当期利益4100億円(10.2%増)を見込む。

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