U.S.M.Hnews|営業収益8113億円14.8%増・経常利益61億円11.4%減
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長、略称U.S.M.H)が2025年2月期の連結業績決算は営業収益8112億7300万円(前期比14.8%増)、営業利益が59億7800万円(13.4%減)、経常利益が61億4200万円(11.4%減)、当期純利益が8億1000万円(19.8%減)。
営業利益率、経常利益率ともに1.0%。前年数値と同じ。
営業収益面では、マルエツは既存店客数の伸長やカスミの客数復調、新たに統合したいなげやの2024年10月~2025年2月の数値算入などにより、前期比14.8%増、売上総利益高も前期比15.9%増となった。
売上総利益率は、物価上昇や競争環境激化への対応として加工食品を中心に価格を据え置き訴求したことなどから、想定した水準を下回る結果となった。また、販管費は労務費や水道光熱費・物流費の上昇、デリカセンターへの投資等の影響から、前期に対し16.2%増加となり、減益要因となった.
加えて子会社における税制改正に伴う外形標準課税の税率変更や、税効果会計の分類変更を織り込んだため、当期純利益は減少した。
各社の営業収益は、マルエツが営業収益3926億0500万円(2.7%増)、カスミが2665億8000万円(1.9%増)、マックスバリュ関東443億4500万円(0.8%減)。いなげや882億5900万円(2024年10月から2025年2月分)。
マルエツは来店客数および客単価が前期を上回り、増収となり、また売上総利益も改善し最終利益も増益となった。カスミは、客数が回復し客単価も前期を上回ったことで増収したものの、外形標準課税の税率変更や税効果会計の変更などの影響を21億円受けたことで、当期純利益は前期に対し30億円の減益。
マックスバリュ関東は、前期末の1店舗閉鎖の影響により、営業収益が前期比99.1%となり、売上総利益率も前期に対して0.7%悪化したことで営業利益は前期を下回り、最終利益は前期に対し2億円の減益となった。
店舗状況はマルエツが4店舗、カスミが4店舗を新設した。一方、マルエツが2店舗、カスミが3店舗を閉鎖した。期末店舗数は、2024年11月末に経営統合したいなげやの128店舗を加えて660店舗となった。