ヤマナカnews|’24年商845億円1.8%減・経常利益7億円24.4%減
(株)ヤマナカ(愛知県名古屋市、中野義久社長)が2025年3月期の通期決算を発表した。
2024年3月21日~2025年3月20日の営業収益は、845億0500万円(前年比1.8%減)、営業利益は5億8500万円(27.2%減)、経常利益は7億3000万円(24.4%減)、四半期純利益は2億9600万円(37.1%減)の減収減益だ。
営業利益率は0.7%、経常利益率は0.9%。
2025年2月期から2027年3月期までの中期3カ年計画として「戦略の3本柱」を策定し、①既存ビジネスモデルの進化、②経営効率の向上、③イノベーションの創造に取り組んでいる。
既存ビジネスモデルでは、「勝ちパターンの横展開・経営資本の傾斜配分」を掲げ、生鮮強化型モデルを磨き上げて収益拡大店舗に経営資本を傾斜し、進化を図る。
店舗施策については、2024年4月に大府店(愛知県大府市)、5月に小田井店(名古屋市西区)、6月に西枇杷島店(愛知県清須市)、7月に高横須賀店(愛知県東海市)、9月に新安城店(愛知県安城市)、10月にフランテロゼ八事(名古屋市天白区)と日比野店(名古屋市熱田区)、2025年3月にフランテロゼ白壁(名古屋市東区)をリニューアルし、生鮮と惣菜売場を拡大・刷新している。
とくにフランテロゼ白壁は、食を通じて「潤いとおいしさを提供する店舗」をコンセプトに商品や接客に徹底的にこだわった「フランテロゼ」ブランドの店舗として、移転リフレッシュオープンした。
また、店舗従業員教育の取り組みとして「ヤマナカ接客・接遇コンテスト」などを開催した。さらに、各メーカーの協力のもとに従業員向けの商品勉強会を開催し、サービスレベルの向上を図った。
経営効率の向上では、価値観のある商品を販売するとともに、従業員の能力開発による多能化で生産性の向上を進める。また、タレントマネジメントシステムを活用し、的確な人材配置や人材育成支援、従業員の目標管理など人材管理の効率化を行った。
デジタル施策では、店舗改装の際にスマホの位置情報を使ったデータマーケティングを積極的に活用し、顧客ニーズにあった売場づくりを行った。また「ヤマナカ公式アプリ」のアプリクーポン、予約販売などの販促施策強化に加え、2024年11月にQR/バーコード決済を全店舗に導入した。
商品施策では、ヤマナカの加工センターを活用した生鮮食品販売強化に加え、自社商品の開発・強化に継続して取り組んだ。また、子会社のプレミアムサポート(株)とヤマナカに在籍する管理栄養士や栄養士の資格をもった従業員が協力して、弁当を監修。子会社のサンデイリー(株)で製造した自家炊飯米を使用した惣菜を製造するなど、グループ各社と連携して取り組んだ。
なお、来期の通期連結業績見通しとして、営業収益870億円(3.0%増)、営業利益11億円(87.9%増)、経常利益12億円(64.3%増)、純利益8億円(169.7%増)を見込む。