東邦ニュース|医薬品卸4位企業は売上高▲6%/営業利益▲50%減収減益

東邦ホールディングス(株)(東京都世田谷区、濱田矩男代表取締役会長最高経営責任者CEO)は、2017年3月期の決算を発表した。
医薬品卸売業界のランキングでは、メディパルホールディングス、アルフレッサホールディングス、スズケンに次いで、第4位となる。戦後の1948年、東京世田谷区で創業した企業が、何度も合併や経営統合を経て、現在、1兆円を超える医薬品卸売業の東証一部上場企業へと成長して迎えた2017年3月期決算。

売上高1兆2310億4600万円(前年同期比▲5.9%)、営業利益142億4400万円(▲50.2%)、経常利益198億4400万円(▲42.5%)となった。営業利益は、売上総利益の減少に加え、販売費と一般管理費が前期実績及び通期業績予想を上回った影響を受けた。

営業利益率は1.2%、経常利益率は1.6%。卸売業の利益率は食品も日用品も医薬品も低い。

2016年28年11月に発足させた共創未来ファーマは、12月の薬価追補収載で2成分3品目を発売し、売上げ・利益ともに順調なスタートとなった。
顧客需要に的確に対応する製造販売一体型のビジネススキームを確立し、高品質・高付加価値なジェネリック医薬品を中心に医療用医薬品を安定的かつ合理的に提供することを目指した。

主要セグメントの業績は以下のとおり。

医薬品卸売事業の業績は、売上高1兆1806億40000万円(▲6.0%)、営業利益は139億9800万円(▲48.8%)となった。

抗がん剤等の新薬や自動音声認識薬歴作成支援システム「ENIFvoice SP」、「初診受付サービス」の契約件数の拡大が業績に貢献し、他の顧客支援システムも安定的に寄与したが、C型肝炎治療薬の売上げが大幅に減少した。

通期業績予想に対する達成率は、それぞれ売上高99.7%、営業利益109.4%となった。

調剤薬局事業は、売上高958億0700万円(▲4.2%)、営業利益は12億4400万円(▲57.4%)となった。

2016年4月の薬価改定と調剤報酬改定による影響を受けた。売上高は前期比4.2%減、通期業績予想に対する達成率は99.8%となった。

そのほかの事業では、治験施設支援事業は、売上高は3億2200万円(▲39.4%)、営業利益は7400万円(▲75.2%)、情報機器販売事業は、売上高16億1400万円(15.8%増)、営業利益は8100万円となった。

2018年度の業績は、売上高1兆1860億円、営業利益143億円、経常利益187億円、当期利益103億円を見込んでいる。
2014年3月期は増収減益、2015年3月期が減収減益、2016年3月期は増収増益、そしてこの2017年3月期に減収減益と毎年、山と谷を繰り返してきた東邦ホールディングス。そろそろ安定した収益体質にしたいところだ。

検索ワード:東邦ホールディングス 決算

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