リテールパートナーズnews|マルキョウ連結子会社化で年商2290億円60%増

(株)リテールパートナーズ(山口県防府市、田中康男社長)は、2018年2月期の連結業績を発表した。同グループは、スーパーマーケットの(株)丸久、(株)マルミヤストア、(株)マルキョウの共同持株会社として設立された。

営業収益は2289億8200万円(前年同期比60.2%増)、営業利益は55億8100万円(20.6%増)、経常利益は61億8100万円(24.3%増)、純利益は190億6500万円(646.2%増)。

純利益が大きく伸びているのは、マルキョウとの株式交換による負ののれん発生益など175億4900万円を特別利益に計上する一方で、固定資産除却損や減損損失など36億8900万円を特別損失に計上したためだ。

また、同連結会計年度から、マルキョウとの株式交換により、同社及びその子会社の(株)青木商事の2社を連結の範囲に含めている。

営業利益率は2.4%、経常利益率は2.7%。

スーパーマーケット事業は、営業収益2132億4400万円(66.3%増)、営業利益54億0700万円(28.8%増)。

丸久は、曜日別サービスや生鮮食品の強化、一般食料品・日用消耗品の価格見直しを行った。また、夕方のできたて販売の徹底、鮮魚寿司・ベーカリー部門の取り扱い店舗を拡大した。「生鮮センター」から切り身商材などを店舗へ供給し、店舗における生産性向上を図っている。店舗運営政策では、自動発注システムを次年度導入するため、パイロット店舗での試験を行った。セミセルフレジの導入、労務管理の徹底なども実施した。店舗は、2店舗を改装し、1店舗を閉鎖。また1月にサンマート須々万店を改装のため閉店したため、営業店舗数は81店舗となった。

中央フードは、今年度から本部機能を丸久に統合し、本部経費や販促経費の削減による経営効率の改善を図った。生鮮各部門を強化し、試食販売や関連販売に注力した。人材育成としては、研修などに積極的に参加することでレベルアップを図った。11月に中央フード川下店を移転のため新築オープン。(旧)中央フード川下店は閉鎖しているため現在店舗数は8店舗。

マルミヤストアは、7月に「マルミヤストアグループセンター」を稼働させた。外部委託による作業改善講座を定期的に実施し、改善への取り組み強化を継続して実施している。また福利厚生制度の充実、労働環境改善も行った。4店舗を改装し、店舗数は41店舗。

新鮮マーケットは、集客力の強化と販売点数の底上げを実現するために企画販売を行い、毎週火曜日95円市場、毎月10日魚々市場、毎月29日肉市場などに取り組んだ。また「マルミヤストアグループセンター」の活用で物流コストや商品原価を低減し、荒利額を改善した。さらに改装店舗にはセミセルフレジを導入した。8店舗の改装を行い、14店舗を展開している。

マルキョウは、パート社員が希望する勤務日数、曜日及び時間に合わせて仕事ができる職場環境を作り、福利厚生面を充実させた。生鮮食品は「わくわくプロジェクト」を41店舗まで拡大。「わくわくプロジェクト」とは、価格訴求だけでなく、品質、鮮度、品揃えを重視し、午前と午後で売場・売り方を変えるなどして顧客も会社もわくわくするようなプロジェクトのこと。9店舗の改装を行い、営業店舗数は87店舗。

これらにより、スーパーマーケット事業における営業店舗数は231店舗となった。

ディスカウントストア事業のアタックスマートは、営業収益156億4100万円(8.0%増)、営業利益2億9700万円(9.4%増)。3店舗の改装を行い、1店舗を閉店した。営業店舗数は24店舗。

その他事業は、弁当惣菜の製造販売業を行う四季彩と保険代理業の(株)RPG保険サービス。営業収益59億8100万円(0.5%増)、営業利益1億5900万円(56.3%減)。

次期業績は、営業収益2310億円(0.9%増)、営業利益57億円(2.1%増)、経常利益63億円(1.9%増)、純利益37億円(80.6%減)を見込んでいる。

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