セブン&アイnews|イトーヨーカ堂がヨークを吸収合併/首都圏SST事業再編
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区)は6月16日(金)、連結子会社である(株)イトーヨーカ堂(山本哲也社長)と(株)ヨーク(河田靖彦社長)の合併を発表した。イトーヨーカ堂を存続会社としヨークを消滅会社とする吸収合併を行うもので、同日の両社の取締役会で決議、合併契約を締結した。合併効力は9月1日からとしている。
セブン&アイでは合併について、「中期経営計画」に掲げている「『食』の強みを軸とした国内外CVS事業の成⾧戦略の進推と、首都圏のスーパーストア(SST)事業について統合再編を実施し、シナジー及び運営効率を最大化」の一環としている。
MD や調達面でのシナジーの最大化のために、両社の協働をさらに推進するとともに、今回の合併を通じ、本社機能の最適配置によりオペレーション改善を図る。併せて、イトーヨーカ堂が運営する食品製造事業を(株)PeaceDeliに吸収分割により移管することで、グループ共通インフラとしての機能集約と事業基盤強化を進める。
また、イトーヨーカ堂が営むネットスーパー事業を、新設した倉庫型通販型小売会社に吸収分割し、移管する。
2023年2月期の経営成績はイトーヨーカ堂が営業収益7293億4200万円、営業利益4億0800万円、経常利益10億8700万円、純損失152億0300万円。ヨークは営業収益1824億7100万円、営業損失3億9600万円、経常損失3億5600万円、純損失23億6400万円。
ヨークは1975年、イトーヨーカ堂100%出資で設立されたヨークマートが発祥。76年に1号店である勝田台店をオープン。以来、首都圏に拠点を置くスーパーマーケットチェーンとして、85年に500億円、95年に1000億円と年商を伸ばしてきた。2020年にヨークへ商号変更し、イトーヨーカドー食品館、ザ・プライス、コンフォートマーケットを統合して現在の業容となっている。