JMAニュース|第9回日本マーケティング大賞は「47都道府県の一番搾り」

公益社団法人日本マーケティング協会(Japan Marketing Association〈JMA〉)は、2016年度の優れたマーケティング活動を表彰する「第9回日本マーケティング大賞」を発表した。
栄えある大賞には『47都道府県の一番搾り』 (キリンビール㈱) が選出された。

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推薦プロジェクト総数189件の中から選ばれたもので、ほかに、奨励賞5件、地域賞3件が選出された。

対象活動は、社会に新しく需要を喚起、あるいは市場を再活性した優れたマーケティング活動。

選考基準は、第1に生活者・社会との共存・共生/社会的課題の解決に貢献した活動、
第2に新しい価値の提案やトレンドを生み出した活動、
第3に社内外、産・官・学とのコラボレーションを取り入れた活動、または生活者との共創、
そして第4に地域特性を活かしたマーケティング活動となっている。

審査員は「日本マーケティング大賞」選考委員会(産業界・学界から19委員)。
委員長は桑田一郎日本経済新聞社常務取締役。

1.日本マーケティング大賞 『47都道府県の一番搾り』 (キリンビール㈱)
国内でビールの売上げが鈍化する中、47都道府県ごとの特性を生かした商品を製品化。消費者の郷土愛を効果的にマーケティングに生かし、多くの支持を集めた。開発・販売・プロモーションなど、企業の様々なリソースを色々な部門で地域に投下して、ダイナミックに展開。販売数量は初年度目標の2倍以上となる約270万ケース(大びん換算)を記録した。閉塞感が蔓延していた日本国内のビール市場に一石を投じることになった、大胆かつ細やかな総合的マーケティング活動として、高く評価された。

2.日本マーケティング大賞 奨励賞
『太陽生命の革新的商品・サービス展開』 (太陽生命保険㈱)
『かじることで歯の健康チェックができるデンタルりんご「Dentapple」の開発・販売』 (松本りんご協会)
『日本の食で世界を変える“おにぎりアクション”』(特定非営利活動法人 TABLE FOR TWO International)
『クリエーティブアイデア×チームビルドでドライブさせる地方創生 宮崎県小林市移住促進PRムービー“ンダモシタン小林”』 (宮崎県小林市 地方創生課)
『肢体不自由児童のために開発されたユニバーサルピアノ「Eye Play the Piano」』(筑波大学附属桐が丘特別支援学校 / FOVE)

3.日本マーケティング大賞 地域賞
『V6岡田准一を園長に起用し、ひらパーV字回復』 (京阪電気鉄道㈱「ひらかたパーク」/関西地区)
『佐賀県有田焼400年事業「ARITA EPISODE2」 ~産業としての伝統工芸復活を狙え~』
(佐賀県、佐賀新聞社ほか/九州地区)
『過疎化の進行する北海道での宅配事業の成功 コープさっぽろ「トドック」』
 (生活協同組合コープさっぽろ/北海道地区)

『日本マーケティング大賞』は、厳しい経済環境の中でも、企業組織における新しいマーケティングやコミュニケーションの手法、もしくはビジネスモデルの開発を積極的に促すことで、消費者の生活の向上と経済・社会の活性化に資する活動を奨励し、マーケティングのプレステージを高めることを目的として、2007年に発表され、第1回は2009年から実施された。

大賞はそれぞれ第1回は、「ユニクロ『ヒートテックの開発・販売』」(ユニクロ)、第2回は「角ハイボールのヒット ウイスキー人気復活に向けて」(サントリー種類(株))、第3回は「『アタックNeo』を中心とした「Neoシリーズ導入による市場創造」」(花王(株))、第4回は「タニタの「社員食堂」を起点としたビジネス展開」((株)タニタ)、第5回は「AQUA SOCIAL FESS!!~共成長マーケティングへの挑戦~」(株)トヨタマーケティングジャパン)、第6回は「ネスカフェ アンバサダーによるオフィス市場の開拓」(ネスレ日本(株))、第7回は「『道の駅』による地方創生マーケティング」(全国「道の駅」連絡会)、第8回は「マツダ新世代車種群とBe a driver.による「クルマ市場の活性化」」(マツダ(株))。

9回目となる本年は、日本の市場が成熟化する中で、成長につながる創意工夫が凝らされたプロジェクトが多くエントリーされ、厳選な審査の中から上記が選出された。

検索ワード:日本マーケティング協会 日本マーケティング大賞 47都道府県の一番搾り キリンビール

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