8月生協統計|夏需好調で供給高2.5%増/宅配41カ月連続伸長
日本生活協同組合連合会(本田英一代表理事会長)が8月度の供給高(売上高)速報を発表した。全国66主要地域を集計している。
8月は、総供給高(売上高)2182億4000万円で、前年同月を2.5%上回り、3カ月連続増収だ。
店舗販売は、816億5700万円で1.0%増と、2カ月連続で前年を超えた。農産、日配、食品が好調。野菜高騰が大きな要因だ。一方で、水産は低迷した。また、好調を維持していた畜産も前年を割った。
宅配は1315億9300万円、3.1%増で41カ月連続で前年を上回っている。そのうち個配は912億8500万円。利用人数が安定していることで、4.7%増と大幅に伸長している。また、飲料などの夏需商品は、猛暑で需要が大幅に増え、欠品という事態も起きた。
一方、9月の動向について伊藤治郎本部長は、関西の台風と北海道の地震の影響が大きいと厳しい見方だ。「北海道に工場のある生協が多いため被害が発生している。停電の影響は関西、北海道ともに大きかった」。宅配は、受け入れ先の冷凍庫や冷蔵庫が停電で使用できないことから、配達がストップした。