8月SC統計|既存店0.9%と2カ月ぶりに増収/夏休みイベントや観光客効果

一般社団法人日本ショッピングセンター協会から、8月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。

既存店売上高は5185億0340万円。前年同月比0.9%増と、2カ月ぶりに昨年を上回った。テナントは飲食が好調で1.6%増、キーテナントは1.6%減。

8月は、客足減少となる要因が2つあった。前年より休日が1日少なかったことと、台風や猛暑などの気候要因。しかし、夏休みが大きな集客を招いた。子ども向けイベントによってファミリー層が大量に来店した。また観光客も変わらず大量に訪れた。さらに、映画興行が好調だったことが、シネコン併設店舗にとってプラス要因となった。


(日本ショッピングセンター協会 販売統計調査より)

地域別では、北海道が4.8%増と好調。好調要因は、インバウンド効果と夏休みの観光客の集客に成功したこと。また月後半に、気温が低下したことで秋物衣料の売上げが伸長した。近畿は、台風20号の来襲によって、閉店時間を繰り上げた店舗もあったが、中心地域は8.5%増。周辺地域は0.9%減となったが、全体では1.5%前年を上回った。

都市規模別では、政令指定都市は2.5%増。大阪市7.7%増、福岡市7.1%増と、インバウンド効果の高い地域が前年を大きく上回った。一方で、豪雨被害が大きかった広島市は5.3%減少した。

その他の地域は、北海道が6.3%と好調だったが、他の8地域は前年並みが少し下回る結果となった。

>SC販売統計調査報告2018年8月

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