9月コンビニ統計|既存店3.5%増/タバコ増税駆け込み需要が客数減をカバー
日本フランチャイズチェーン協会から、9月のコンビニエンスストア「統計調査月報」が発表された。
9月の売上高は、既存店3.5%、全店5.2%と増収だ。好調要因は2つある。一つは、カウンタ―商材や調理麺、惣菜、おでん、冷凍食品などの中食が、引き続き好調に推移したこと。もう一つは、10月のたばこの増税に伴う駆け込み需要。
しかし、秋雨前線の停滞、2度の台風などで降水量が多かったことが、客数減につながった。既存店客数は2.6%減で2カ月ぶり、全店ベースでは0.5%減で11カ月ぶりにマイナスとなった。
既存店売上高は、8373億5400万円。前年同月比3.5%増で、4カ月連続で前年を上回った。客数は2.6%減少して13億4328万人。2カ月ぶりのマイナス。客単価は623円で42カ月連続して伸長している。
店舗数は、前年同月より0.8%増で5万5463店舗。457店舗増加した。
全店ベースの売上高は、9375億8200万円で5.2%増。客数は14億3641万人の0.5%減と、11カ月ぶりに前年を下回った。客単価は653円。1店舗当たりの平均日販は、56万3500円、客数は863人。
商品分野別売上高では、日配食品0.3%減、加工食品0.2%減、非食品はたばこ需要で、13.8%増、サービスは7.6%減。
調査対象企業は、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの7社。
大手コンビニ3社の9月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数 2万0600店
既存店売上高 +5.1%
既存店客数 ▲2.2%
既存店客単価 +7.5%
全店売上高 +7.7%
ファミリーマート
総店舗数 1万6715店(ファミマ1万5656店、サークルK・サンクス142店、エリアフランチャイズ〈沖縄・南九州・JR九州R〉917店)
既存店売上高 +4.2%
既存店客数 ▲1.9%
既存店客単価 +6.1%
全店売上高 +1.1%
*全店売上高の伸び率は、ファミリーマートとサークルK・サンクスの合算値
ローソン(店舗数はローソングループ計、売上関連は単体)
総店舗数 1万4340店
既存店売上高 +2.0%
既存店客数 ▲4.5%
既存店客単価 +6.8%
全店売上高 +6.5%
9月の既存店売上高は、セブン-イレブンが5.1%、ファミマは4.2%、ローソンは2.0%と3社とも前年を上回った。しかし、客数は、天候要因が影響して3社とも減少した。