11月SC統計|地方とキーテナントの苦戦が響き既存店0.5%減

一般社団法人日本ショッピングセンター協会から、11月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。

既存店売上高は5474億5706万円。前年同月比0.5%減と、前月(1.0%減)よりマイナス幅は縮小したものの、2カ月連続で前年を下回った。テナントは0.1%減、キーテナントは都心部以外では売上げが伸び悩み、2.5%減だった。

協会では減収要因を2つ挙げている。第1に、休日日数が前年比で1日少なかったこと。第2に、全国的に気温が高めに推移したため、秋冬物衣料の動きが鈍かったこと。

(日本ショッピングセンター協会 販売統計調査より)

立地別・構成別では、中心地域が1.0%増、周辺地域は1.2%減と明暗が分かれた。中心地域を都市規模別に見ると、大都市も中都市もテナントは前年を上回った。キーテナントは、大都市は百貨店が好調で3.9%増だったが、中都市では百貨店が6.4%減となり、地方都市での苦戦が見られた。

立地別・地域別では、周辺地域が振るわず、9地域中8地域で前年比マイナスとなった。北海道は北海道胆振東部地震のあった9月以降マイナスが続いていたが、下旬から気温が低下して冬物衣料に動きが見られ、3カ月ぶりにプラスに転じた。

都市規模別・地域別では、政令指定都市の総合は前年同月比0.4%増と堅調だった。北九州市はリニューアル効果もあって9.0%増と前年を大きく上回った。一方で、その他の地域は総合で1.2%減と前年を下回った。特にキーテナントは3.4%減と不調で、北海道を除く8地域で前年比マイナスとなった。

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧