12月商業動態統計|年末商戦は0.2%減/18年商業販売額は471.6兆円3.4%増
12月度の商業動態統計速報が経済産業省から発表された。
卸売業と小売業を合わせた商業販売額は43兆7030億円で、前年を0.2%下回った。季節調整済みでは1.4%減。
卸売業の販売額は、29兆5770億円で0.8%減、季節調整済みは1.8%減。そのなかで、大規模卸売店の販売額は10兆9710億円で1.5%マイナスだった。
小売業の販売額は14兆1260億円で1.3%増。季節調整済みでは0.9%増だ。商品別に見ると、機械器具小売業4.4%をはじめ、織物・衣服・身の回り品など7業種が増収だった。無店舗小売業は前年を下回った。
小売業を業態別に見ると、家電大型専門店が6.4%増、ドラッグストア4.2%増と好調だった。コンビニ、スーパーマーケットも前年を上回ったが、ホームセンターと百貨店は前年に届かなかった。
家電大型専門店 +6.4%( 5053億円)
ドラッグストア +4.2%( 5903億円)
コンビニエンスストア +2.8%(1兆0566億円)
スーパーマーケット +0.7%(1兆3420億円)
ホームセンター ▲0.7%( 3349億円)
百貨店 ▲2.5%( 7405億円)
2018年の年間業績も報告された。
商業販売額は471兆5980億円で、3.4%前年を上回った。
そのうち、卸売業は326兆6360億円で4.2%増、小売業は144兆9620億円で1.7%増だ。好調なドラッグストアが5.9%増と、その伸び率はコンビニの2.0%の3倍に及ぶ。18年はドラッグストアが独り勝ち状態だ。
ドラッグストア +5.9%( 6兆4158億円)
コンビニエンスストア +2.0%(11兆9780億円)
家電大型専門店 +2.0%( 4兆3985億円)
スーパーマーケット +0.8%(13兆1567億円)
ホームセンター ▲0.1%( 3兆2893億円)
百貨店 ▲1.7%( 6兆4430億円)