4月6業態統計まとめ|低温で衣料苦戦/総合3業態減少・コンビニと外食増加
2019年4月の主要業態別売上高が出揃った。
百貨店、総合スーパー、スーパーマーケット、コンビニエンスストアの小売り主要4業態に、ショッピングセンターと外食産業を加えた動向を概観する。外食産業は全店ベース、他は既存店ベースの数値だ。
4月の売上高は6業態中3業態が前年同月を上回った。伸長率の高い順に並べると、外食産業1.7%増、コンビニ1.3%増、ショッピングセンター0.2%増が前年超え。
一方、百貨店は1.1%減、スーパーマーケットと総合スーパーは1.0%減だ。
4月は気温が低かったことが好不調を左右した。ショッピングセンターと百貨店は春物・夏物の衣料品が伸び悩み、総合スーパーも紳士・婦人ともに二桁減と苦戦した。外食産業は客数に影響が出た。またスーパーマーケットは花見シーズンと低温が重なったことで行楽需要が伸び悩んだ。
そのなかで、ショッピングセンターは増収した。GWの行楽客増加で、駅ビルなどの飲食や食物販が好調に推移したことが要因だ。また、外食産業は客数減を、客単価の上昇がカバーした。
半面、気温が低かったことが好調要因となったのはコンビニだ。温かい麺類や中華まんなどホット商品の売上げが伸長した。