5月総合スーパー統計|既存店0.7%減/食料品0.6%減・衣料品1.9%減
日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計5月度速報」が発表された。この協会の加盟社は総合スーパー業態を運営する企業が多い。商人舎ではこの統計を総合スーパーの動向として報告する。
加盟企業数は4月より1社減って57社。店舗は前月から146店舗減って1万0473店だ。しかし、前年同月と比較すると350店舗増えている。
5月は令和元年の初めての月になる。どんな事象があったか。協会が報告している。
○5/01 皇太子さまが新天皇陛下に即位され、令和が幕開けした。
○5/13 内閣府は、3月の景気動向指数からみた国内景気の基調判断は6年2カ月ぶりに悪化したと発表した。
○5/14 内閣府が発表した4月の街角景気は、季節調整値が前月比0.5ポイント上昇の45.3で、2カ月ぶりに改善した。
○5/24 食品ロスの削減の推進に関する法律が参議院本会議で全会一致で可決、成立した。
○5/24 政府は、5月の月例経済報告で「景気は緩やかに回復している」と公表した。
○5/31 総務省が発表した4月の完全失業率は前月から0.1ポイント低下し、2.4%だった。
総じて5月は景気が回復傾向にあるとしている。
その5月の総販売額は1兆0227億8770万円。既存店売上高は前年同月を0.7%下回った。
食料品は0.6%減。農産品が相場安の影響で動きが鈍く1.0%減。畜産は牛肉、鶏肉の動きは良かったが、豚肉は苦戦して2.3%減。水産は0.4%増。刺身盛合せ、まぐろ、かつおなどが好調だった。惣菜は揚げ物、煮物・焼き物、米飯、寿司の売上げが伸長して1.3%増。
衣料品、住関品は気温の上昇とともに季節商品が動いたが、カバーしきれなかった。衣料品は1.9%減。紳士衣料5.1%減、婦人衣料4.2%減と低迷した。住関連は日用雑貨品、家具インテリアが前年を上回ったが、医薬・化粧品、家電製品が不振で全体では1.2%減。
部門別の売上高(売上構成比)と店舗調整後の前年同月比。
食料品 6697億6096万円(65.5%)▲0.6%
・農産品 941億6954万円( 9.2%) ▲1.0%
・畜産品 794億9712万円( 7.8%) ▲2.3%
・水産品 584億8200万円( 5.7%) +0.4%
・惣菜 888億6640万円( 8.7%) +1.3%
・その他食品 3487億4590万円(34.1%) ▲0.7%
衣料品 777億8048万円( 7.6%)▲1.9%
・紳士衣料 139億3623万円( 1.4%) ▲5.1%
・婦人衣料 212億2822万円( 2.1%) ▲4.2%
・その他衣料・洋品 426億1603万円( 4.2%) +0.5%
住関連 2074億5290万円(20.3%)▲1.2%
・日用雑貨品 802億8083万円( 7.8%) +0.3%
・医薬・化粧品 261億8926万円( 2.6%) ▲5.8%
・家具・インテリア 609億5634万円( 6.0%) +1.1%
・家電製品 67億1502万円( 0.7%) ▲6.8%
・その他商品 333億1145万円( 3.3%)▲3.5%
サービス 21億8777万円( 0.2%)+0.2%
その他 656億0559万円( 6.4%)+0.8%