3月SC統計|売上高28%減の記録的落ち込み/休校と自粛要請響く
一般社団法人日本ショッピングセンター協会によれば、3月の既存ショッピングセンターの売上高は新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年同月比▲28.0%と記録的な落ち込みとなった。
外出自粛の傾向が強まったことで来館者が減少した。また3月上旬からの全国規模の学校休校に伴ってテナント従業員の確保が難しくなったり、感染拡大防止のために営業時間短縮をしたりしたことで、臨時休館や一部テナントの休業が増え、全体の売上高も大幅に減少した。
とくにテナントは▲30.7%と3割減となり、必需品を扱う総合スーパーやスーパーマーケットといったキーテナントの▲16.3%と比較して大きく落ち込んだ。
立地別・構成別では、中心地域はテナント▲33.8%、キーテナント▲35.0%と、ともに大幅に前年を下回り、全体では▲34.0%となった。とくに中心地域・大都市のキーテナントは百貨店の売上減少が響き▲41.3%まで落ち込んだ。
緊急事態宣言が発出された4月はさらに厳しい数値になりそうだ。
■地別・構成別 売上高伸長率
■立地別・地域別 売上高伸長率
■立地
・中心地域:人口15万人以上の各都市(東京23区を含む159都市)で、商業機能が集積した中心市街地
・周辺地域:上記中心地域以外の地域
■都市規模
・大都市:札幌・仙台・千葉・東京区部・川崎・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡・北九州の各市
・中都市:上記都市を除く人口15万人以上の都市