5月スーパーマーケット統計|既存店3.0%減/総売上高は1兆26億円2.3%減
スーパーマーケット3団体による5月の販売実績が発表された。一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体会員企業のうちの270社の集計になる。
既存店売上高は前年同月比3.0%減。
巣ごもり傾向による堅調な食品需要に大きな変化は見られないが、前年の食品備蓄行動によって特需が起きた保存性の高い食品や、マスクなどの衛生用品、紙製品の反動が大きかった。一方で、週末を中心に前年に比べ来店頻度に増加傾向がみられた。
カテゴリー別にみると、前年伸長した畜産、一般食品、非食品カテゴリーは反動が大きかった。ただし、緊急事態宣言が発令された10都道府県では、家庭内食事需要に支えられてマイナス幅は小さかった。前年不振だった惣菜はわずかにプラスとなった。
総売上高は1兆26億3602万円で前年同月比は2.3%減。内訳は、食品が9150億5710万円(2.8%減)、非食品650億5502万円(7.1%減)、その他225億2436万円(1.7%減)。
食品のうちの生鮮3部門は3484億2273万円の5.2%減だ。青果は1394億3812万円(6.9%減)、水産が882億1986万円(1.5%減)、畜産が1207億6474万円(5.7%減)。また日配は1991億1960万円(4.5%減)、一般食品は2631億2340万円(2.1%減)。
惣菜は1043億9138万円で8.0%増と前年を超えた。サラダ関連や寿司類、揚げ物、てんぷらなどが好調に推移した。また、「家飲み」向けの焼鳥やつまみ類も引き続き堅調だった。5月はゴールデンウィーク、こどもの日、母の日などのイベントが多く、オードブルも好調だった。